
カージナルスのラーズ・ヌートバー外野は27日(日本時間28日)、本拠地で行われたツインズとの開幕戦に「1番・左翼」で先発出場。2回の第2打席で今季1号となる本塁打を放ち、チームの勝利(5ー3)に貢献した。
オフ期間中、トレードの噂が絶えなかったノーラン・アレナド内野手も今季1号をマークした。
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■チェンジアップをすくい上げる
ヌートバーは初回の第1打席、ツインズの開幕投手パブロ・ロペスが投じたストレートを弾き返し、右前打で出塁。その後ボークで二進すると、一死から3番ブレンダン・ドノバン外野手の適時打で先制のホームを踏んだ。
続く2回。二死三塁で2打席目に入ると、今度はロペスが投じた低めチェンジアップをうまくすくい上げ、右翼スタンドへ運んだ。この今季チーム1号に本拠地ブッシュ・スタジアムは沸き立ち、47395人が詰めかけた会場は大歓声に包まれた。
ヌートバーはこの日、1本塁打を含む4打数2安打2打点、2得点を記録。いつものハツラツとしたプレーを披露し、チームの白星スタートに貢献した。
試合後、ヌートバーは「彼(ロペス)がチェンジアップを持っているのは分かっていたので、その球を狙っていました。体が開き、そのチェンジアップに対応できなくなるのは避けたかったので、(体が開かないように)しっかり我慢してスイングしました」と振り返った。
一方、被弾したロペスは「(チェンジアップは)自分の持ち球の中でも、特に左打者に対して有効です。あの打席を振り返ると、彼は本塁打の前に同じ球を空振りしていました。それで、もう一度その球で勝負しようと考えたのですが、彼は見事に対応してきました。メジャーリーガーは打席ごとではなく、一球ごとに対応を変えると言いますけど、彼も一歩先を行っていましたね」と話し、脱帽した。
■「すごいことをやってくれる」
昨季のヌートバーはケガで出遅れた。
4月に復帰したものの、今度はわき腹を痛めて5月末から7月まで再び離脱。ボールを追ってフェンスに激しく衝突するシーンがよく見られるように、ハッスルプレーの代償として負傷を抱えてプレーすることが多い。
しかし、その実力は折り紙付き。“次のスター候補”として取り上げられることもたびたび。この日、同じく本塁打を放ったアレナドはヌートバーについて「健康さえ保てれば、彼は本当に特別なことを成し遂げられるチャンスがあるよ。彼は仲間だし、いつも応援している。お世辞を言うつもりはないが、本当に何かすごいことをやってくれそうな気がする。健康でいられれば、きっとやれると思うよ。選球眼もいいし、パワーもあるし、スペシャルな活躍ができる選手だと思う」と言及した。
次回の「ワールド・ベースボール・クラシック」は2026年3月に迫っている。前回大会では、侍ジャパンの一員として世界一奪還に貢献したヌートバー。今シーズンの活躍を経て、連覇に貢献してほしいところだ。
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Lars Nootbar – 2-run HR (1)💥
This was CRUSHED.#STLCards #OpeningDay pic.twitter.com/sywUe4Ynej— Talkin' Twins (@TalkinTwins) March 27, 2025