
ドジャースが2025年シーズンに2年連続世界一を狙うなか、開幕から存在感を放っているのがトミー・エドマン外野手。昨季トレードでカージナルスから加わった29歳は、カブスと戦った日本での開幕シリーズ第2戦で本塁打を放つと、その後もコンスタントにアーチを重ね、ここまで5本塁打を記録している。
内外野守れるユーティリティさに加えて打撃でも貢献する今季の好調ぶりについて、現地メディアが打撃コーチの証言をもとにその理由を探っている。
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■ベッツ、フリーマンの穴埋める
エドマンは今季、開幕シリーズでは体調不良のため欠場したムーキー・ベッツ内野手に代わり2番を務め、アメリカ帰国後にフレディ・フリーマン内野手が故障で離脱した後は3番も任された。ここまで14試合に出場し打率.259、9日(日本時間10日)終了時点でナ・リーグ首位タイの5本塁打、11打点を記録するなど打撃で存在感を放っている。
ドジャースの地元メディア『ドジャース・ネーション』は「トミー・エドマン、ドジャースでブレイクアウトに繋がった大きな調整を語る」と題された記事の中で、今季の飛躍の要因を分析。ロバート・バンスコヨック打撃コーチとオフシーズンに取り組んできたことが実を結んでいると明かしている。
記事内では「ドジャースの打撃コーチはオフシーズン中に、エドマンの肩を落とすのではなく、直立した姿勢を維持することに重点を置いた」と修正点に言及。また、エドマンのスイングにが斜め上に傾く傾向があったとし、「ドジャースのほかの選手のスイングに近づけることができれば、改善がみられるだろうと彼は確信していた」と修正に自身を持っていたと語られている。
バンスコヨック打撃コーチは、「彼の自然に備わった要素、手の動き、生まれ持ったスキルなど、多くのことが理解できている」とエドマンの能力を把握したうえで、「それらを組み合わせながらいくつかの調整を加えて、スイングの仕組みについて私たちが知っていることを踏まえると、彼が(私たちの)選手たちのプレーに近づくことで、もっと良くなるはず。そういう風に結果が出ている」と述べており、打撃改革への手ごたえを見せている。
ドジャース2年目のシーズンでより重要な存在へ成長を遂げているエドマン。オフシーズンから取り組んだ成果を見せるなか、このまま打線のキーマンのひとりに定着できるか。
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