
米メディア『ドジャース・ネーション』は10日(日本時間11日)、“キケ”ことエンリケ・ヘルナンデス内野手の特集記事を公開した。守備ではチームを救う美技を披露する一方、打率は.103と低迷。この打撃不振について、その理由をキケ本人が語った。
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■守備ではフリーマンの穴を埋める
負傷者リスト(IL)入りしたフレディー・フリーマン内野手の代役として一塁を守るE・ヘルナンデス。ユーティリティープレーヤーとして力を発揮し、好守でチームの勝利に貢献している。
その一方で打撃には疑問符が付く。ここまで39打数4安打で打率.103と低迷し、三振も14を数えている。ただ、放った4安打はすべて本塁打で、しっかりコンタクトできればフェンスオーバーとなっている。
この状況について、本人は「あまり良くないね。まあ、もっと悪くなっていたかもしれないけどね。すべて本塁打じゃなくて、すべて単打だったかもしれないし……」と本音を吐露した。
そして、打撃不振の理由として挙げたのが、胃腸炎によるブランク。チーム内ではムーキー・ベッツ内野手が最初に罹患。食事がのどを通らず、体重が11キロも急減したことで話題になった。やがて同様の症状にE・ヘルナンデスも悩まされることになり、今季開幕カードとなった東京シリーズには出場したものの、帰国後に行われた本拠地での3連戦は欠場した。
■「ベッツのようにはなれない」
「シーズンが始まる前は、体調が良くて気分も最高だったんだけど、急にたくさん吐くようになり、1週間くらい何もできなかった」と当時について明かした。
その上で「今は自分に対して、少し忍耐強く優しくいようとしている。(完全復活は)そんなに簡単なことじゃないから。空振りやボール球に手を出してしまうことには正直満足してない。春季キャンプではそんなことしてなかったからね。だから、あまり無理をせず、自分らしさを取り戻していきたい」と前を向いた。
また、同じ胃腸炎から復帰したベッツにも言及。「自分が戦列に復帰した時、誰もが彼のようにはなれないと痛感したよ。2週間も試合から離れていながら、何事もなかったかのようにプレーできる人はそう多くない」と話し、早速サヨナラ弾を放つなど大暴れしているベッツは別格と伝えた。
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