
総合格闘家の朝倉海が15日、自身のYouTubeチャンネルを更新。
4日に朝倉未来・海兄弟らが所属するジャパン・トップ・チーム(JTT)のコーチを辞職すると発表したビリー・ビゲロウ氏が出演し、JTTを辞めて米国へ帰る理由と、朝倉とヒロヤへの感謝を語った。
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■「文化の違いや言葉の壁が大きい」
ビリー氏は朝倉の動画で帰国に至った経緯について説明。「言語と文化の違いが大きすぎて、選手とちゃんと繋がったり、育てたりするのがほぼ不可能に感じた」と胸の内を明かした。
一方で、「海と、特にヒロヤと関係を築けたことには心から感謝している」と朝倉とヒロヤには感謝し、「これからもファイターをサポートして行きたい」と展望を語った。
さらに、コーチと選手の関係性についても言及。「(日米で)全然違う。アメリカではもっと家族のような関係性なんだ」とし、「(海、ヒロヤ以外の)他のファイターとは正直あまり近づけなかった。自分がどれだけ彼らの役に立てたのか、何か関係を築けたのかも分からない。俺の存在でみんなが成長できたのか分からないんだ。やっぱり文化の違いや言葉の壁が大きいと思う」と日本での辛労を吐露した。
■「俺たちの目標はずっと変わっていない」
ビリー氏は2023年の大晦日大会「RIZIN.45」でフアン・アーチュレッタとのタイトル戦から来日。類まれなレスリング力を有しており、約1年半ほどJTTメンバーをサポートした。
朝倉は「ビリーのおかげでRIZINのチャンピオンになることができた」と感謝。UFCとの契約も「ビリーがいなかったら、直接契約をすることもできなかった。タイトル戦を組んでくれたのも、UFC初契約で過去最高額の契約をしてもらえたのも、ビリーの力がすごく大きかった」と貢献の大きさを語り、「僕たちの関係値はすごくいい状態なので、これからも一緒に戦っていけると思う」とも語った。
ビリー氏は「俺たちの目標はずっと変わっていない。『海をUFCチャンピオンにすること』だ」と断言。「友情や関係性も変わらない。ただちょっと距離と時間が離れるだけなんだ」と帰国後も変わらずサポートを続けるとしている。
また、ビリー氏は5月4日に東京ドームで開催される「RIZIN男祭り」で朝倉とともにヒロヤのセコンドにつく。特別な絆を築いたヒロヤについては「俺たちはもう兄弟みたいなものだよ」とし、「ヒロヤもすごく努力してるから、戦う姿を見るのが待ちきれないよ」と満面の笑顔を見せた。
ビリー氏は5月の試合後に米国・ラスベガスへと帰国する予定。今後も日本選手と世界の懸け橋となり活躍してくれそうなだけに、引き続き動向に注目したい。
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