ドジャースのクレイトン・カーショー投手が16日（日本時間17日）、球団傘下3Aオクラホマシティ・コメッツの一員として、タコマ・レイニアーズ戦（マリナーズ傘下）に先発登板した。昨年11月に左足親指と左ヒザを手術し、開幕から60日間の負傷者リスト（IL）入りしており、これが今季初の実戦登板。3回30球を投げて2安打無失点、2奪三振の好投を披露し、メジャー復帰へ向けて順調な滑り出しとなった。
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■30球投げて2K無四球
カーショーはリハビリ登板となった試合で、危なげない投球を披露。メジャー通算212勝を誇るレジェンド左腕が、ロースター復帰へ向けて確かな一歩を踏み出した。
3回2安打無失点で、2三振を奪い無四球。安打はいずれも単打で、投じた30球のうちストライクが22球と制球も安定。最速は88.8マイル（約143キロ）だったが、スライダーやチェンジアップ、カーブなど変化球も織り交ぜて空振りを誘った。
当初は2イニングの予定だったが、2回を終えた時点で球数はわずか15球。そのため、3回も続投することになった。
カーショーは試合後、「リハビリ中は常に健康でいたいと思うものだが、今はそうなっていると感じる」と話し、コンディションに問題がないことを強調。その上で「今日は調子が良かった。もちろん自分の球が通用するのか見たかったし、その点で今日はテンポよくアウトが取れたので良かったと思う。まだ改善すべき点はいくつかあるが、初戦を終えて確実に前進できたと思う」と手応えを口にした。
■変化球に打者が困惑
リハビリ登板について報告を受けたマーク・プライアー投手コーチは「カーショーは、またひとつ前進した」と語り、オクラホマシティでの登板内容を称賛。特に相手打者が変化球に戸惑い、不自然なスイングをしていた点に注目していた。
今後について、同投手コーチは「我々としては、彼が毎週6日ごとや7日ごとに安定して登板できるようになることを望んでいる。それを繰り返し、しっかりと調整を積み上げていくことが大事だ」と話し、「完璧な状態でメジャーのマウンドに戻ってくるのを楽しみにしている」と付け加えた。
具体的なスケジュールは明らかになっていないが、順調なら5月中旬にはILからの復帰が可能。ただ、チームとしては慌ててローテーションに組み込む必要には迫られてはおらず、6月を目安とする声が多くなっている。
投手としてはリハビリ中の大谷翔平投手、そしてカーショーが戻ってくれば、ドジャースのローテがまた一層充実しそうだ。
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