
卓球の「ITTF男女ワールドカップ」は17日、女子シングルスの決勝トーナメント1回戦が行われ、世界ランキング5位の張本美和(木下グループ)は同2位の王曼昱(中国)と対戦。ゲームカウント3ー4で敗れた。
日中の主力選手による激闘となったなか、中国メディアが世界2位の逆転劇について要因を分析している。
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■敗戦濃厚からフルゲームへ
序盤2ゲームを張本美が連取するなど、日本の16歳が立ち上がりを支配したなかで光ったのが王曼昱の試合を通した対応力。一時はゲームカウント1-3と崖っぷちに追い込まれながら、強固な守備から攻撃に転じ第5、6ゲームを奪い同点に。最終ゲームはデュースにもつれ込んだなか、10-10からの2ポイントをものにした。
中国メディア『捜狐』は「王曼昱の逆転した理由が明らかに」と題した記事で世界2位の逆転劇について述べており、「王曼昱が逆転を成し遂げたのにはいくつかの理由がある」としつつ、第5ゲームの戦いぶりに言及。「王曼昱は逆回転サーブの割合を増やし、張本の特徴であるひねりを加えたバックハンドとレシーブの組み立てを崩し、相手の返球の質を落とさせた」と分析している。
また、技術に加えてメンタル面も勝因だったとし、「王曼昱の精神的資質は一流」と絶賛。序盤の主導権を握られながらも冷静な対処で勝利につなげた世界2位を評している。
試合途中の巧みな修正で、日本の次世代エースを退けた王曼昱。中国トップ選手が崖っぷちで底力を見せつけた。
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