
球団史上初の世界一連覇を目指すドジャースは今季、開幕から20試合で14勝6敗と順調なスタートを切った。所属2年目を迎える大谷翔平投手は、ここまで全試合にスタメン出場し、打率.288、6本塁打、8打点、5盗塁、OPS.930をマーク。今季も打撃成績の上位を席巻しそうだ。
ここでは、MLB公式のデータサイト『Baseball Savant』で、大谷が開幕20試合で記録した過去最高の打撃指標をピックアップしてみる。
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■昨季を超える「質の良い打席」に
今季6号アーチは本拠地スタンド上段へまずは、強打者とは切っても切れないもっとも重要な指標のひとつ「平均打球速度」。今季の大谷は、ここまで全58球で過去最高の平均96.5マイル(約155.3キロ)を計測。ほぼ毎年のように上昇を続けており、初めてMVPを受賞した2021年の平均93.6マイル(約150.6キロ)から、5キロ近くアップしているのは驚異的だ。
それに伴い、95マイル以上の打球を示す「ハードヒット」の割合も過去ナンバーワンに。今季の62.1%は、昨季の60.1%を上回る自身最高の水準に達している。
さらには、ボールをバットの芯で捉えた割合「スクエアアップ率」にも成長が見られる。計測が始まった2023年からの数値を比較すると、スイング時とコンタクト時ともに今季がもっとも優れており、質の良い打席が増えていることがわかる。いずれもサンプル数は少ないものの、まだ絶好調とは呼べない段階でこのパフォーマンス。メジャー8年目、30歳を迎えてもなお、大谷の進化は止まらない。
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