
カブスの鈴木誠也外野手は18日(日本時間19日)、本拠地でのダイヤモンドバックス戦に「3番DH」で先発出場し、8回の第5打席で5号アーチを放った。試合は両軍合わせて33安打、7本塁打が飛び出す大乱打戦となり、13-11でカブスが競り勝った。
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■両軍合わせて33安打7本塁打が飛び出す
この試合、先発のマウンドに立ったのはカブスがコリン・レイ投手、ダイヤモンドバックスがコービン・バーンズ投手。好投手同士の投げ合い予想が一転、まさかの打撃戦となった。
カブスは試合終盤にイアン・ハップ外野手の満塁本塁打などが飛び出し、7回終了時点で7-1とリード。本拠地リグレー・フィールドには楽勝ムードが漂ったが、8回表に衝撃的な暗転。ダイヤモンドバックスに一挙に10点を奪われ、7-11と逆転を許してしまった。
歓声が大ブーイングに変わったが、ここからまたドラマが待っていた。4点差を追う8回裏のカブスは、まずカーソン・ケリー捕手が3ランを放ち、1点差に迫る。さらにカイル・タッカー外野手が2ランを放ち、試合をひっくり返した。
そして、スタジアムが興奮に包まれる中、打席に入ったのは鈴木。7球目の変化球を捉えると、打球はグングン伸びてセンターオーバー。リードを2点に広げる貴重な5号ソロとなった。
試合は結局、このまま13-11で終了。両軍合わせて33安打、7本塁打(満塁弾2発)が飛び出す乱打戦を制したクレイグ・カウンセル監督は「長くこの世界にいるから、いろんなことを見てきた。しかし、この試合は本当にクレイジーだったよ。1イニングで10失点したのに勝ったのだから」と振り返った。
■風の影響?「何が起きるか分からない」
この試合2本塁打を放ったケリーは「我々は一気に反撃できる打線を持っているんだ。そして、それはあっという間に起こる。特に今日みたいに風が外に向かって吹いている日は、何が起きるか分からない」とコメント。終盤の打ち合いについて、風の影響もあったと示唆した。
両チームは8回に合計16点を挙げたが、MLB公式サイトのサラ・ラングス記者らによると、これは1914年に開場したリグレー・フィールドの歴史の中で、1イニングにおける最多得点記録だという。また、少なくともこの125年間で1イニングに10失点して勝ったのは、この日のカブスで7チーム目になると記した。そのほか、歴史的な打撃戦だったことを裏付けるデータを次々公開した。
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