
ドジャースの山本由伸投手が18日(日本時間19日)、敵地でのレンジャーズ戦に先発。7回5安打無失点、10奪三振で3勝目(1敗)をあげた。防御率は0.93。メジャー屈指の豪腕、ジェイコブ・デグロム投手との投げ合いに多くの賛辞が贈られた。試合は3-0でドジャースが勝利し、4連勝となった。
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■防御率0.93はリーグトップ
大谷翔平投手が産休制度にあたる「父親リスト」に入ったため、この試合を欠場。スーパースター不在の中、山本が主役を張った。
前回登板から中6日で先発マウンドに上がると、初回から2者連続三振を奪うなど好調な滑り出し。2~4回は得点圏に走者を背負ったが、要所を締めて無失点投球を継続。結局、今季最長となる7回を投げて5安打無失点、10奪三振をマーク。3勝目をあげ、防御率をリーグトップの0.93とした。
投げ合ったのはサイ・ヤング賞を2回受賞し、最多奪三振のタイトルにも輝いたメジャー屈指の右腕、デグロム。この日もトミー・エドマン内野手に先頭打者アーチを許したものの、それ以外はピシャリ。山本と同じく7回を投げて3安打1失点、7奪三振の好投。ドジャース打線に付け入る隙を与えなかった。
デグロムは試合後、「ゾーンの低めに投げ込めている時が、一番自分の投球ができている時なんだ。でも、今年はそこがなかなかうまくいっていない。あの(エドマンの)本塁打もコントロールミスで、ゾーンの高めに投げてしまった」と悔しい表情を見せた。
■エドマン弾から立ち直る
それでも「ボールがスタンドに入ったのを見て、『よし、気持ちを切り替えてボールを低めに集めよう』って思ったんだ。ヤマモトが本当に素晴らしい投球をしていたから、『あの本塁打を最後の失点にしなければ』と自分に言い聞かせていた。改めて集中し、ゼロを重ねてチームに勝つチャンスを与えようとしたんだ」とし、被弾から立ち直った際の心境を明かした。
ブルース・ボウチー監督も「ジェイコブは本当に素晴らしい仕事をしてくれた。ボールのキレも良く、コントロールも冴えていた」と称賛。その上で「相手投手(山本)が手強かった。2ストライクに追い込まれてから、ウチの打者たちはボールゾーンの球にかなり手を出させられていた。(ボールを)追いかけ過ぎて、ウチらしくなかったね」と話し、対山本について分析した。
デグロムは右肘を2回手術しているが、相変わらず打者を寄せ付けない投球を披露。同じく右肘を2回手術し、リハビリ過程にある大谷にとっても参考になったかもしれない。
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