
卓球の「WTTコンテンダーチュニス」は25日から本戦が行われる。日本からは男女各選手がエントリーしており、上位進出には期待が高まっている。
なかでも注目されるのが女子シングルスで第1シードに入った張本美和(木下グループ)。過去2大会で優勝を果たしている世界6位が、3連覇をかけた戦いに挑む。
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■W杯では世界2位の王曼昱に惜敗
張本美はマカオで行われた「ITTF男女ワールドカップ」では決勝トーナメント1回戦で王曼昱(中国)と対戦。ラリー戦で積極的に前に出るなど一時は勝利が近づいたが、最後は世界2位の底力の前にフルゲームで屈した。
チュニジアでの戦いを迎えるが、張本美にとってこの大会は連覇を成し遂げてきた思い出の場所。世界ランキング25位で出場した2023年、同7位で出場した24年にそれぞれシングルスのタイトルを奪取しており、縁起の良い大会である。
WTT公式サイトも「ミワ・ハリモトが歴史的な3連覇を目指す」と期待をかけるなか、快挙を阻む可能性があるのが上位シードに名を連ねる日本勢。第2シードには早田ひな(日本生命)、第3シードには大藤沙月(ミキハウス)がそれぞれエントリーしている。昨年のファイナリストである大藤は当時の世界ランク55位から8位まで順位を上げており、同士討ちによる激しい争いも予想される。
ここ数年で大舞台での経験を積み、期待の新星から日本の中心選手へ駆け上がった張本美。自身のキャリアを切り開いてきたチュニジアの地で、16歳の次世代エースが3連覇を成し遂げることができるのか。
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