
ボクシングのスーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)は5月4日(日本時間5日)、米国・ラスベガスのT-モバイルアリーナでWBA同級1位ラモン・カルデナス(米国)と対戦する。
井上が勝利すれば4度目の4団体王座防衛となるなか、両者がラスベガスでの到着イベントに登場し、意気込みを語っている。
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■約3年11カ月ぶりのラスベガス決戦
井上にとってはWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者だった2021年6月以来3度目となるラスベガスでの戦い。4月23日(同4月24日)の到着以来、アメリカで調整を行っている。
そんな井上とカルデナスは5月1日(同2日)に「グランド・アライバルズ」と呼ばれる到着イベントに登場。今回の防衛戦を主催するトップランク社の公式サイトは「モンスターの登場!ナオヤ・イノウエとラモン・カルデナスが、日曜のジュニア・フェザー級無敗対決を前にラスベガスで華々しく登場」と見出しを打ち、両者のコメントを紹介している。
井上は、「ファンの皆さんが自分に何を期待しているのかはよく理解している。週末にはその期待に応えたいと思っている」と語り、「(カルデナスは)非常にバランスの良いファイターだけど、左のパンチも非常に強い。慎重になっている時間はない」と相手の長所を警戒したうえで、早めの勝負を挑むことを示唆している。
一方のカルデナスも、「ここに来られて嬉しい。ボクシング界にとって歴史的な1週間だと分かっている」と興奮した様子を見せながら、「これは私にとって夢の実現で、この夢を必ず実現させなければならない」と意気込む。さらに、「失うものは何もなく、得るものしかない。プレッシャーは全くないので、試合ではファンの皆さんに素晴らしいショーをお見せする」と自信を込めて戦いに挑むとしている。
記事内では「カルデナスは自身初の世界タイトル獲得に挑み、テキサス州に大番狂わせを起こそうとしている」と言及されるなど、井上にカルデナスが挑むという構図が見られる。はたして、注目のラスベガス決戦はどのような結末を迎えるのか。
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