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“国内メジャー6戦4勝”の畑岡奈紗 7年ぶりのワールドレディスチャンピオンシップで存在感を示すか

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“国内メジャー6戦4勝”の畑岡奈紗 7年ぶりのワールドレディスチャンピオンシップで存在感を示すか
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8日から茨城県の茨城ゴルフ倶楽部 東コースで国内メジャー、ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップが開催される。

注目は7年ぶりの出場となる畑岡奈紗。2018年大会は西コースで開催され、16位タイ。第2ラウンド終了時点では首位と5打差の7位タイで、優勝争いに加わるかに思われたが、少しずつ後退した。

アマ時代を含めて国内メジャー6戦4勝(プロでは5戦3勝)とメジャーに強い畑岡は今季初めての日本ツアー。

今季の畑岡は米ツアートップ25の回数が6で4位タイに入っており、安定感が高い状態で地元茨城に凱旋する。

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■アマ優勝含め国内メジャー6戦4勝

米ツアーで通算6勝をあげている畑岡は国内メジャーに強い。2016年、高校3年生でアマチュアだった時に日本女子オープンを制しただけでない。プロになってからも、日本女子オープンを17年と19年の2度、日本女子プロゴルフ選手権を19年に1度制している。

出場しながら優勝できなかった国内メジャーは、18年のワールドレディスチャンピオンシップと日本女子オープンのみ。

この時の日本女子オープンは2位で、優勝したのはメジャー2勝のユ・ソヨンだった。つまり、畑岡はこれまで4度出場した日本女子オープンで日本の女子選手に負けておらず、4連覇していても不思議ではなかった、という強さを発揮していた。

6年ぶりに出場する国内メジャーで、6年ぶりの日本ツアー優勝を飾る可能性は低くない。ちなみに今回、畑岡が優勝すると、出場した国内メジャー3連勝となる。

畑岡奈紗_過去の国内メジャー成績

■米ツアー今季トップ25回数4位タイ

畑岡は米ツアーで今季8戦して高い安定感を見せている。トップ25入りは6回で4位だ。3月のブルーベイLPGAと4月のJMイーグルLPGA選手権ではトップ10に入った。

ショットからパットまで、全体のスコア貢献度を示すSG:トータルは6位タイ。これは、米ツアーを主戦場にしている日本勢の中で岩井明愛とともに1位タイだ。

そして、ティーショットからグリーンに乗るまでの貢献度を示すSG・ティートゥーグリーンが5位、グリーンを狙うショットの貢献度を示すSG:アプローチが8位となっており、ショットの安定が今季のスコアメイクに良い影響を与えている。

ただ、パットの貢献度を示すSG:パッティングは今季現時点で126位。

不安定なパットを向上させることができれば、さらに安定感が高まるだけでなく、22年以来の米ツアー優勝が見えてくる。

シーズン2勝をあげ、ポイントランキング10位となった21年もSG:パッティングが87位と下位だったことを考えると、ショットでスコアを作っていくのが畑岡のプレースタイルであると言えるが、現状はパットが足を引っ張りすぎている。

日本のメジャーセッティングのグリーンでフィーリングを掴んでいきたいところだ。

■日本勢7番手から巻き返しへ

米ツアー優勝は22年の4月から遠ざかっているものの、年間のポイントランキング、平均ストロークを見ると、さすがの安定感を見せている。

ポイントランキングは22年が13位、23年が12位、24年が30位、今季現時点が26位。平均ストロークは22年が14位、23年が9位、24年が30位、今季現時点が23位となっている。

ただ、現時点の世界ランキングは日本勢7番手の36位。過去には3位で日本勢をリードしていたこともある畑岡にとっては、ここ数年の成績は不本意だろう。

米ツアーではジーノ・ティティクルや西郷真央など若手の台頭が著しい。しかし、昨年の年間女王のネリー・コルダは畑岡と同学年だし、今季現時点でポイントランキングトップのキム・ヒョージュは年上。まだまだこれからである。

畑岡は、先週のブラックデザート選手権は予選落ちだった。最後に優勝した22年4月の大会の前週の大会も予選落ち。22年の予選落ちはこの一度だけだった。

先週の予選落ちは、国内メジャー5勝目へ向けて吉兆かもしれない。

畑岡奈紗_ポイントランキングと平均ストローク順位

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著者プロフィール

野洲明●ゴルフ活動家

各種スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。より深くプロゴルフを楽しむためのデータを活用した記事、多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとにした論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。ラジオドラマ脚本執筆歴もあり。

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