
左太もも裏張りのため、5日(日本時間6日)に負傷者リスト(IL)入りしたカブスの今永昇太投手。6日(同7日)、本拠地スタジアムで取材に応じ、現在の状況についてコメントした。「下半身のケガなので投げることはできる」と話し、キャッチボールなどを続けながら回復を待つと説明した。米地元紙『シカゴ・トリビューン』など複数メディアが伝えている。
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■下半身のケガ……キャッチボールはOK
今永は先発登板した4日(同5日)のブルワーズ戦で、一塁ベースカバーに入った際に患部を負傷。MRI検査の結果、軽度の肉離れと判明し、5日(同6日)に15日間のIL入りが決まった。
取材に応じた今永は「ドクターと話した際、“肩や肘のケガじゃなくて良かったね”と言われた。だから前向きに捉えている。下半身のケガなので、投げることは続けられるし……。(復帰へ向けては)様子を見ていく感じですね」と話し、まずは安堵の表情を浮かべた。
今後については「基本的には“日ごとに様子を見て、良くなったと感じたらチームに伝える”という方針」とし、「今日(現地6日)もキャッチボールを行った」と明かした。
ただ、左太もも裏を痛めたのは今回が初めてで、前回登板時に発生した足のけいれんとも無関係と診断された。そのため、“投げる哲学者”という異名をとる今永らしく、「自分は登板に向けて毎回100%の準備を心掛けているが、ケガの原因を考えると、おそらく色々な要素が絡んでいると思う。だからこそ、(IL入りした)今回は少し時間を取って、試合前の準備に何が足りなかったのか、どんな調整が必要なのか、見直すことが大切だと思っている」と原因究明にも意欲を見せた。
■指揮官「慎重にならざるを得ない」
一方、クレイグ・カウンセル監督をはじめ、チームは復帰を急がせるつもりはないようだ。「ショウタにとって難しいのは、下半身のケガを経験したことがないという点だ。だからこそ、私たちも少し慎重にならざるを得ないと思う。しばらくは日ごとに様子を見ながら進めていくつもりだ」と説明した。
今永と同じ左腕でエース格のジャスティン・スティール投手も昨季、左太もも裏を負傷。この時は約5週間の離脱だった。これが目安になるのか、指揮官は「2人はあくまで別々の選手で、同じグレード1(軽度)と言っても症状には差がある。だから、我々もそれぞれのケースに対応していく必要がある」と話した。
今永はすでにスティールにコンタクトをとり、治療などでアドバイスを求めたという。早期復帰へ向けて、早くも動き出している。
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