
5月17日からカタール・ドーハで「ITTF世界卓球選手権ファイナルズ・ドーハ大会(個人戦)」が行われる。日本勢の躍進に期待が高まるなか、自身初の女子シングルスでのメダルを狙うのが伊藤美誠(スターツ)。東京五輪の混合ダブルス金メダルをはじめ、輝かしいキャリアを送ってきた24歳が個人戦での表彰台を見据える。
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■福原超えの最年少8強入り
伊藤は2015年の蘇州大会で、福原愛の持っていた14歳201日の最年少勝利記録を更新し、14歳192日の歴代最年少でベスト8入り。その後、日本女子のエースに上り詰め、五輪では2大会連続のメダリストとなったなか、19年のヒューストン大会、23年のダーバン大会も準々決勝で敗退し、世界卓球では個人戦のメダルを逃してきた。
そんな伊藤だが、2025年に入ってから国際大会で好調を維持しており、4月の「ITTF男女ワールドカップ」では日本勢唯一の銅メダルに輝いた。今大会は17日に行われる1回戦で世界ランキング145位のブリアナ・ブルゴス(プエルトリコ)との組み合わせ。同じ山には4回戦で対戦の可能性がある同11位の鄭怡静(台湾)がおり難敵が待ち受ける。
さらに、準々決勝で戦う可能性があるのが第4シードの王芸迪(中国)。前回のダーバン大会で早田ひな(日本生命)が準々決勝で激闘を繰り広げた末に勝利して、銅メダルを決めた相手でもある。過去ベスト8の壁に阻まれてきた伊藤にとって、手堅いラリーや回り込んでのフォアも駆使する28歳は簡単な相手ではないが、4強入りをかけてこのマッチアップが実現すれば興味深い戦いとなる。
個人戦初出場となる張本美和(木下グループ)や前回メダリストの早田などと並び、分厚い選手層を誇る日本女子の一角を占める伊藤。24歳を迎えたドーハでの戦いで悲願の個人戦でのシングルス初メダルを奪取できるのか。
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