
5月17日からカタール・ドーハで「ITTF世界卓球選手権ファイナルズ・ドーハ大会(個人戦)」が行われる。2年ぶりの個人戦となる今大会での日本選手の活躍には期待が高まっている。
女子シングルスで2大会連続メダルを狙うのが世界ランキング7位の早田ひな(日本生命)。飛躍を遂げた前回大会を経てエースへの階段を上った24歳の戦いは注目となる。
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■王芸迪と演じた大会史に残る死闘
早田は南アフリカ・ダーバンで行われた2023年大会では準々決勝で当時世界ランキング3位の王芸迪(中国)と対峙。最終第7ゲームでは9度のマッチポイントを握られる激しい攻防を21-19でものにして、17年大会の平野美宇(木下グループ)以来の銅メダルに輝いた。
そんな早田だが、昨年初出場したパリ五輪では2種目でメダルを獲得したものの、同大会で左腕を負傷しておよそ3カ月実戦から遠ざかった。今年1月の全日本卓球選手権ではシングルス3連覇を果たすなど健在ぶりを示しているものの、怪我と付き合いながらの日々を送るなか迎える世界卓球でどのような戦いを見せられるかは焦点となる。
今大会の早田はシングルスのみの出場となり、18日に1回戦で世界ランキング77位のアディナ・ディアコヌ(ルーマニア)と対峙する。順調に勝ち進めば、4回戦で同23位の石洵瑶、準々決勝で同3位の陳幸同と戦う可能性が高く、前回同様に中国勢を撃破できるかがメダルのカギを握る。
大会史に残る死闘を演じた前回を経て迎える今回のカタールでの戦い。紆余曲折の2年を過ごしたなかで、日本女子のサウスポーエースが2大会連続のメダル獲得へ挑む。
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