
総合格闘家で元RIZINフェザー級王者の鈴木千裕が14日に自身のYouTubeチャンネルを更新。4日に東京ドームで開催された「RIZIN男祭り」で朝倉未来と対戦して以来初となる動画で、復帰時期を「一番早くて大晦日」だとし、今後の展望についても語った。
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■「自分で決めたことで悔いてる時間はない」
鈴木は3大会連続出場となる「RIZIN男祭り」で朝倉と対戦。左まぶたを大きくカットし出血したことで、3ラウンドでドクターストップがかかりTKO負けを喫した。
鈴木はカットした左まぶたについて、深かったらしいと語るも、「抜糸に行った時に病院の先生が『あり得ないです!』と引いてて」とケガが治るまでの経過を「すっ飛ばして、鎮痛しいてる」とし、尋常ならざる回復力を発揮していることを明かした。
朝倉戦に出場したことについては「俺が選んだ道は間違っていないと思っている。自分で決めたことだから、いちいち悔いてる時間はない」とし、応援してくれたファンに対しては「勝てなかったことは申し訳ない。しっかり休んで、もっとベストな状態にして、また勝って喜んでもらえるようにする」と決意。「いつも通り自分のために戦うよ。結果的にみんなのためになればいいかな」と前を向いた。
■「半年ちょいで最高の状態になって戻る」と決意
気になる復帰時期については、「一番早くて大晦日。年明けの3月4月くらいじゃないですか」とし、長期の休養を摂る予定。その間にファンイベントなどでファンとの交流をしたい考えも明かした。
鈴木は最後に「半年くださいよ。半年ちょいで最高の状態になって戻るんで。それまでは鈴木千裕という人間をもっと知ってもらって、より試合をやる時にもっと入り込めるような試合を見せるので。みんなに愛されるような選手に必ずなるから、止まらないんで、前しか見てないんで、応援よろしくお願いします」と締めた。
動画を見たファンからは「一切言い訳しないのが本当にカッコいい。漢をあげたのは間違いない」「千裕が男祭りに出たおかげで東京ドームにあれだけの熱気が生まれた。胸を張ってほしい!」など、公開から12時間で1350件以上のコメント集まり称賛の声が相次いでいる。
元王者の鈴木は、昨年の大晦日大会「RIZIN.49」でクレベル・コイケに敗れて王座陥落。その後、最短での王座復帰を目指して3月に行われた「RIZIN.50」で当時MMA9連勝中だった強豪カルシャガ・ダウトベック(カザフスタン)と対戦。両者出血の激しい打撃戦の末、判定負けを喫した。負傷の話も上がった鈴木だったが、大会の約1週間後にはSNS上で「完治!」と宣言、直後に未来戦への“男気出場”が決定した。敗れはしたものの、鈴木の“男気”に胸を打たれたファンは多いことだろう。
“男祭り”で男を上げた鈴木が復帰戦のリングで再び雷を落とす姿をファンは心待ちにしている。
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