
オリオールズの菅野智之投手が15日(日本時間16日)、本拠地でのツインズ戦に先発。6回1/3を投げて6安打4失点、1四球3奪三振で3敗目(4勝)を喫した。自身最多の103球を投げ込んだが、実らなかった。打線も散発6安打に封じられ、0-4で敗戦。3連敗で15勝27敗の借金「12」となり、ア・リーグ東地区で最下位に沈んでいる。
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■連続被弾も高い修正力を発揮
試合のハイライト5勝目を目指し、今季9度目の先発マウンドに上がった菅野。初回をわずか9球、三者凡退で退ける上々の滑り出し。2回は各打者にすべてフルカウントまで粘られ、22球を費やしたものの、ここも三者凡退で切り抜けた。
暗転したのは0-0で迎えた3回。9番ダショーン・カージーJr.外野手に2ラン、1番バイロン・バクストン外野手に連続本塁打を浴び、先制を許した。しかし、続く4、5、6回は無失点で封じ、修正力の高さを発揮。この時点でクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)を達成しており、先発投手としての役割は十分に果たした。
菅野は6回を終えた段階で93球を投じており、ここでの交代も考えられたが、7回のマウンドへ向かった。すると、1死からウイリー・カストロ外野手の左翼線二塁打とロイス・ルイス内野手の左前打で追加点を許し、ここで降板となった。結局、この日は6回1/3を投げて6安打4失点、1四球3奪三振でまとめたが、打線の援護にも恵まれず、3敗目を喫した。
菅野は試合後、「昨日がダブルヘッダーだったので、中継ぎ投手もたくさん投げていた。だから、チームのためにも7回は投げ切りたかった」とコメント。台所事情を考慮しての続投だったことを明かした。
■「立て直せると信じている」
前日の同カードはダブルヘッダーで、オリオールズは計8投手を投入。そのため、この日はフレッシュな状態で投げられる投手が限られていた。
ブランドン・ハイド監督も「ダブルヘッダーの翌日、0-3で負けている場面で救援投手を多く起用したくなかった。だから、スガノに7回を託したし、実際もう少しで投げ切れた。運がなかった」と振り返った。
その上で「あの1イニング(3回)を除けば素晴らしい投球だった。本当にいいボールを投げていたし、(チームに)勝つチャンスを十分に与えてくれた。カージーに対してはスライダーが甘く入ったけど、それ以外は大きなミスはなかった。それに、あの1発が試合の決定打になったわけじゃない。相手投手を攻略できず、得点できなかったのが痛かった」とし、敗因は打線にあったと主張した。
オリオールズは地区最下位に沈み、なかなか反転攻勢のきっかけがつかめない。それでも菅野は「僕たちは必ず立て直せると信じている。それぞれの選手が考えている。明日またここに来て、気持ちをリセットして、そこから前に進んでいきたい」と逆襲を誓った。
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