
第20回ヴィクトリアマイル(18日/GI、東京芝1600m)には、同世代でクラシックではしのぎを削ったアスコリピチェーノとステレンボッシュに加え、虎視眈々とマイルGIタイトルを狙うボンドガールなどが出走予定。
本記事では、出走各馬の追い切りを診断し、高評価の有力馬や穴馬をピックアップ。ここでは「クリスマスパレード」を取り上げる。
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■クリスマスパレード
牝馬らしからぬ筋肉量豊富な馬体の持ち主。それでいて寸の詰まった体型で頭の高い走り方をするとくれば、同馬が力を発揮できる条件など限られる。ここまで芝の中距離を中心に起用され、それなりの活躍もしてきてはいるが本質は違う可能性が高い。そもそもがエキサイトしやすい短距離志向の性格ではないか。それだけに初距離ではあるものの、今回の距離を短縮してのマイルへの挑戦というのは非常に魅力的である。
初体験なだけにマイルの流れに戸惑うシーンはなきにしもあらずだが、3走前の秋華賞のレースぶりを思えば、それも考えにくいのである。4Fバランスで前半45秒8-後半48秒3と完全なるハイペースで流れたのが昨年の秋華賞。それをやや離れた番手からビッシリ付いていっていたのが同馬なのである。そして、その時に同馬が1600メートル地点を通過した推定タイムが1分33秒前半とくれば、ここで速さ負けしないことだけは確定。
ややレース間はあくも気性的に苦にせぬタイプ。それでいて1週前にはWコースを、6F81秒8-11秒7でゴール過ぎまで意欲的に攻められ、持ち味の渋太さを最大限に引き出すだけのチューンナップまでも施されている。最終追いはスムーズな加速を見せて坂路4F54秒0。過去に最終追いで坂路54秒台だったのは2回あり、いずれも1着と来ている。順調に調整が進んでおり、絶好時と遜色なし。穴ならコレ。
総合評価「S」
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