
第20回ヴィクトリアマイル(18日/GI、東京芝1600m)には、同世代でクラシックではしのぎを削ったアスコリピチェーノとステレンボッシュに加え、虎視眈々とマイルGIタイトルを狙うボンドガールなどが出走予定。
本記事では、出走各馬の追い切りを診断し、高評価の有力馬や穴馬をピックアップ。ここでは「クイーンズウォーク」を取り上げる。
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■クイーンズウォーク
前走では牡馬混合の芝2000メートルのGIIを快勝。強い4歳世代の一角として見事に結果を出してみせた同馬だが、マイル戦は桜花賞で8着と精彩さを欠いたことがある。それでいて本調子になかった3走前の秋華賞を除くレースで見せてきた強さを思うと、本質は芝の中距離馬だと、誰もが想像する。ただし、血統的な観点から見ると本当にそうなのかは疑わしい。母はバリバリのアメリカンダートのスピード血脈。これにスピードとパワーを兼備したキズナで締めた配合なのが同馬である。であれば、少なくともマイルに対応できない可能性の方が低い。
桜花賞の敗因は距離ではなく、高速決着か。そういう目で見ると確かに同馬の戦績との辻褄も合う。勝ったマイル重賞クイーンCの勝ち時計が1分33秒1。8着に敗れた桜花賞の走破タイムが1分32秒8。マイルなら1分33秒前後であれば対応可能だろう。
となると今週末の雨予報は歓迎のクチ。1週前には1F11秒1と跳んでいるかのような加速を見せ、最終追いは中内田師を背にCWコースで、ぴったり折り合い終い重点でフィニッシュ。時計以上に迫力のあるフットワークで駆け抜けた。いよいよ完成期の雰囲気が漂い、非高速決着なら勝機まである。
総合評価「A」
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