
総合格闘家の堀口恭司は20日、自身のYouTubeチャンネルを更新。6月22日に予定されていたUFC復帰戦、『UFCファイトナイト』アゼルバイジャン大会でのタギル・ウランベコフ(ロシア)戦をケガで欠場することを報告した。
そんななか、UFC7勝無敗ながらリリースされた総合格闘家ムハンマド・モカエフ(英国)が米格闘技メディア『MMA Fighting』のインタビューで堀口について言及。「現在世界最高のフライ級選手だ」と堀口の実力に太鼓判を押し、「もし恭司に勝てたら(UFC)ランキングに復帰できると思った」と、PFLで堀口との対戦を熱望していたことを明かした。
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■「もし恭司に勝てばランキングに復帰できると……」
モカエフは第2代RIZINバンタム級王者でUFCフライ級6位のマネル・ケイプ(アンゴラ)や、同級7位のアレックス・ペレス(米国)ら強豪を打ち破り、UFC7連勝を飾ったものの、2024年7月のケイプ戦を最後に、契約満了をもってUFCをリリースされた。ダナ・ホワイトCEOは「様々な理由から、マッチメーカーは彼を高く評価していない」と発言しており、事実上の解雇というかたちだ。
モカエフは「何が起こったにせよ、ミスはした」と自身の非を認め、現在はUFCに復帰するための糸口を探っている。25歳のグラップラーはMMA戦績14勝(2KO、一本勝ち7)無敗。レスリングをバックボーンとし、英国選手権では2度優勝するなど実績を残している。
そんなモカエフはインタビューの中で堀口について言及。「堀口恭司とアレッシャンドリ・パントージャは、今世界最高のフライ級選手だ。スキルで言えば、マネル・ケイプもそうだ」と堀口と現王者アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)、ケイプの実力を称賛。「俺がMMAで対戦できる選手の中で、最もタフな3選手だ」と評価した。
その上で「堀口とは9月にPFLで戦う予定だった」と対戦オファーがあったと主張。「もし恭司に勝てばランキングに復帰できると思った」と復帰のチャンスを狙うも、堀口がUFCと契約したことで実現しなかったと述べた。記事では堀口戦のオファーについて「彼に他のオファーをすべて保留にさせるほどの大きな試合だった」とも記されている。
堀口はMMA戦績34勝5敗。UFCでの戦績は7勝1敗で、唯一の黒星は初代UFC世界フライ級王者のデメトリアス・ジョンソンとの同級タイトル戦だった。欠場が決まった堀口だが、現王者パントージャとのタイトル戦を見据えた復帰ということもあり、モカエフ以外のUFC選手らも堀口の動向に注目している。
堀口自身はケガについて、順調に治れば今夏には試合ができるはずだとも語り、「しっかりこのケガを治して、またUFCという舞台に挑戦したい。しっかりあの舞台で勝つ姿を見せるので応援よろしくお願いします」と復帰戦への意気込みを語った。堀口は約9年ぶりのオクタゴン復帰でどのような闘いを見せるのか。引き続き堀口の動向から目が離せない。
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