
米スポーツメディア『Athlon Sports』は21日(日本時間22日)、今夏のトレード・デッドラインに向けた予想記事を公開。「ドジャースは有望な若手投手と引き換えにオリオールズのスター外野手を獲得する」とした。
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■指揮官も「なかなか結果が出ない」
現在ナ・リーグ西地区で首位を走るドジャースだが、16日(同17日)から19日(同20日)にかけて4連敗を喫するなど、決して万全とは言えない状況。ワールドシリーズ王者が苦戦を強いられている理由としては、投手陣に故障者が続出していることに加え、マックス・マンシー内野手、マイケル・コンフォート外野手という主力2人の打撃不振が挙げられている。
特に左翼を守るコンフォートは、20日(同21日)の試合を終えた時点で打率.164。デーブ・ロバーツ監督も根気よく起用を続けているが、「バットの振りは良くなったものの、なかなか結果が出ない。彼もフラストレーションを感じているだろう」と話すなど、一向に改善する気配がない。
そのため、『Athlon Sports』は、ドジャースはトレード・デッドライン(現地7月31日)までに外野手を補強すると予想。「若手有望株ニック・フラッソ投手とジェームズ・アウトマン外野手を交換要員に、オリオールズのセドリック・マリンズ外野手を獲得するトレードが有力視されている」と伝えた。
30歳のマリンズはオリオールズ一筋で、2021年には打率.291、30本塁打、30盗塁を記録し、「30-30」を達成するなど走攻守そろったスター選手。シルバースラッガー賞に輝いた経験もあるほか、2023年WBCでは米国代表にも名を連ねた。
■手放すのは若手の剛腕とアウトマン
一方、ドジャースのトレード候補に挙げられている26歳のフラッソは、主に球団傘下3Aオクラホマシティでプレー。直球は最速100マイル(約160.9キロ)を超える本格派だが、2024年は右肩手術の影響で全休した。
アウトマンに関しては、すでに多くのチャンスが与えられているものの、結果に結び付いておらず、同メディアも「ドジャースでの終わりが近づいている」と指摘。トレードが実現した場合、中堅にマリンズを据え、左翼アンディ・パヘス外野手、右翼テオスカー・ヘルナンデス外野手という布陣を予想した。
ドジャースが所属するナ・リーグ西地区は、ジャイアンツ、パドレス、ダイヤモンドバックスを含めて混戦模様。抜け出すために、チームはコンフォートの復活を待つのか、テコ入れを行うのか、トレード・デッドラインに向けて動きが慌ただしくなりそうだ。
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