【オークス/全頭診断】桜花賞組の人気一角に「7.2.3.3」 “いかにもマッチしそう”単勝10倍超想定の伏兵も虎視眈々 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【オークス/全頭診断】桜花賞組の人気一角に「7.2.3.3」 “いかにもマッチしそう”単勝10倍超想定の伏兵も虎視眈々

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【オークス/全頭診断】桜花賞組の人気一角に「7.2.3.3」 “いかにもマッチしそう”単勝10倍超想定の伏兵も虎視眈々
【オークス/全頭診断】桜花賞組の人気一角に「7.2.3.3」 “いかにもマッチしそう”単勝10倍超想定の伏兵も虎視眈々 全 1 枚 拡大写真

今週は東京競馬場で、第86回優駿牝馬(オークス)(GI、芝2400m)が行われる。この時期の3歳牝馬にとって過酷な芝2400m戦に18頭がエントリーをはたした。

ここでは馬券検討のヒントとして、出走馬18頭の全頭診断を行う。

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■優駿牝馬(オークス)2025 出走予定馬全頭診断

・1枠1番 アルマヴェローチェ

キャリア4戦中3戦が稍重-重。いわゆる雨女ぶりが発揮されており、今回もその馬場コンディションになる可能性が高い。過去10年のオークスにおいて、桜花賞or阪神JFで上がり3F最速をマークした馬は7年連続で馬券内を確保。初の左回り、当舞台での勝利実績がない騎手など課題は少なくないが、大きく評価を下げる理由はなさそうだ。

・1枠2番 レーヴドロペラ

近2走は見せ場なく惨敗。GIのメンバー相手に前進を望むのは容易ではないだろう。

・2枠3番 パラディレーヌ

前走フラワーCはスタートで後手を踏み、勝負どころでの捌きもスムーズにはいかず。それでも上がり3F最速の脚で2着と、賞金面でオークス出走の不安を払拭した点では意味のあるレースだった。4戦中3戦で上がり3F最速の脚と終いの切れ味は一級品。差し馬有利の傾向にある本レースはいかにもマッチしそうだ。

・2枠4番 アイサンサン

1勝クラスですら連対圏に届かない現状。厳しい。

・3枠5番 リンクスティップ

道中は後方からレースを進めた前走桜花賞。過去の本馬にはないパターンだったが、上がり3F2位の脚で上位争いに食い込んだ。M.デムーロ騎手×西村厩舎の継続騎乗成績は【7.2.3.3】馬券内率80%。サトノシャイニング、ショウヘイら日本ダービー出走組と好勝負のきさらぎ賞は優秀で、仮に雨が降ったとしても問題なく要警戒の1頭だ。

・3枠6番 ビップデイジー

他の有力馬とは異なり、チューリップ賞を叩いて臨んだ前走桜花賞。当時がメイチ仕上げであることは中間の坂路4Fでの自己ベスト更新が物語っている。今回は目立った時計も出ておらず、巻き返しは難しい注文と言えそうだ。

・4枠7番 レーゼドラマ

前走フラワーCは4角先頭から余裕綽々のレース運びで快勝。すでに東京芝2400mを経験しているようにオークス向きの資質を持ちつつ、それに準じたローテーションを陣営が選択している印象だ。坂井瑠星騎手×東京芝2400mGI成績は【0.1.2.4】。競走中止を除いた騎乗機会6戦中5戦で掲示板内を確保と、相性の良さは折り紙つきだ。別路線から臨む穴馬候補としてピックアップ。

・4枠8番 サタデーサンライズ

前走忘れな草賞は道中で前めに位置した馬が上位を占める恩恵があったレース。連続好走へのハードルは高いと言わざるを得ない。

・5枠9番 エンブロイダリー

雨降り馬場に関西圏、右回りと心配の種が尽きなかった前走桜花賞。それでも終わってみれば2歳女王アルマヴェローチェを下し、一冠目のタイトルを手にする最高の結果となった。過去10年のオークスにおいて、桜花賞を4角7番手以下から勝利した馬の成績は【4.1.0.0】。この時期の3歳牝馬同士なら血統面は大きな問題ではなく、もともと左回り適性が強調されていたタイプ。死角らしい死角は見当たらないか。

・5枠10番 タイセイプランセス

直線で進路を塞がれつつ、3着まで追い込んだ前走フローラS。スムーズなら間違いなく連対圏には届いていただろう。とはいえ全体を通じてみると上位馬は差し追込勢が多くを占めており、前崩れの展開で進路をカットされたことで脚が溜まったとの見方ができなくもない。上位進出に向けたハードルは高いものとなりそうだ。

・6枠11番 ウィルサヴァイブ

1勝クラスの前走勝ち時計は平凡。厳しい。

・6枠12番 ブラウンラチェット

GIを使われた近2走はいずれも勝ち馬と1秒以上離される惨敗。変わり身は望み薄か。

・7枠13番 タガノアビー

フローラSから連闘で臨んだ前走矢車賞を勝利。ラスト5F以降を減速せず駆け抜けた点は立派も、その一戦を経て再び関東遠征を敢行するローテーションはさすがに厳しい。馬券内突入は至難の業か。

・7枠14番 サヴォンリンナ

オークスに向けた重要な一戦である忘れな草賞を制した馬。ただ、当時は前めで運んだ馬がそのままなだれ込んでおり、インパクトに欠ける点は否めない。ミッキークイーンやラヴズオンリーユーなど、忘れな草賞をズバッと差して突き抜けた馬と好相性のオークス。ここは消しが妥当か。

・7枠15番 カムニャック

休み明けの前走フローラSを快勝。桜花賞組以外のなかではもっとも人気を集めそうな馬だが、過去10年のオークスにおいて、フローラSを上がり3F3位以下で連対した馬は【0.0.0.11】と不振傾向。マイナス12キロの馬体重減後に敢行する再度の東京遠征でもあり、過大評価は禁物か。

・8枠16番 ゴーソーファー

3番人気で臨んだ前走フローラSは16着と惨敗。強調材料は乏しい。

・8枠17番 ケリフレッドアスク

関東圏への輸送競馬だった前走はマイナス6キロと馬体重減。そこから短期間で再度の遠征となるここは体調面に不安を抱いてしまう。

・8枠18番 エリカエクスプレス

過去10年のオークスにおいて、前走逃げた馬の成績は【0.0.0.14】。レッツゴードンキやコントラチェック、エンジェルフェイスと3番人気内馬も複数いたが掲示板内すら叶っておらず、距離延長でスタミナ切れするケースが目立っている。この馬を狙うタイミングがあるとすれば、秋の京成杯AH。ここで評価を上げるには至らない。

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UMAJIN.netより一部編集・転載(2025年5月22日 18:00公開の記事

著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。

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