
球団史上初の世界一連覇を目指すドジャースは今季、開幕から50試合で31勝19敗。多数の故障者を抱えながらも、ナ・リーグ西地区首位をキープ。所属2年目の大谷翔平投手は、ここまで48試合にスタメン出場し、打率.304、メジャートップの17本塁打、31打点、11盗塁、OPS1.053の好成績で打撃部門の上位を席巻している。
ここでは、MLB公式のデータサイト『Baseball Savant』で、大谷が開幕50試合で記録した「過去最高の打撃指標」をピックアップしてみる。
◆故障者続出ドジャースに「剛腕スキーンズ獲得」のトレード案 米メディアは有望株ラッシングら複数選手放出を提言
■30歳を迎えても留まらぬ進化
今季のメジャー最速本塁打「117.9マイル」まずは、近年とりわけ重要視される指標のひとつ「平均打球速度」。今季の大谷は、ここまで全142球で過去最高の平均96.7マイル(約155.6キロ)を計測。メジャー全体でも、2位のオニール・クルーズ外野手と3位のアーロン・ジャッジ外野手を抑えてトップに立っており、初のMVPを受賞した2021年の平均93.6マイル(約150.6キロ)から、約5キロもアップしている。
それに伴い、95マイル以上の打球を示す「ハードヒット」の割合も過去ナンバーワンに。66.9%は昨季の60.1%を大きく上回り、今季60%超えは大谷のみ。怪力で知られる2位のクルーズに7ポイント以上も差をつけている。
また、もっとも安打になりやすい打球速度と角度の割合を示す「バレル率」は23.2%で、こちらも2021年の自身最高22.3%を更新するペース。さらには、ボールをバットの芯で捉えた割合「スクエアアップ率」も飛躍している。計測が始まった2023年からの数値を比較すると、スイング時とコンタクト時ともに今季が過去最高で、質の良い打席が急増した。
メジャー8年目、5月に入ってさらに凄みを増した大谷の打撃。30歳を迎えてもなお、進化は止まらないようだ。
◆故障者続出ドジャースに「剛腕スキーンズ獲得」のトレード案 米メディアは有望株ラッシングら複数選手放出を提言
◆ドジャース投手コーチが語る、佐々木朗希の現状「声を上げてくれて良かった」 今後のプランは「10日ほどで良い状態になれば……」