
ドジャースの大谷翔平投手が24日(日本時間25日)、ライブBP(実戦形式の打撃練習)に登板することが決まった。デーブ・ロバーツ監督が23日(同24日)、敵地メッツ戦の試合前に取材に応じ、明らかにした。打者相手に投げるのは2023年8月23日(同24日)の本拠地レッズ戦以来で、投手復帰へ向けて大きな一歩を踏み出すことになる。米複数メディアが伝えている。
◆疲労回復を優先、大谷翔平のライブBP登板は延期 約6時間の超ロングゲームで試合終了は深夜0時56分
■「94~95マイルは楽々投げる」
23年9月に右肘手術を受けて以来、投手復帰へ向けてリハビリを続けてきた大谷。キャッチボールやブルペン投球が中心で、打者相手に投げることはこれまでなかった。それが24日(同25日)、ついに解禁となる。
ロバーツ監督は「どの選手が相手となり、何球投げるのか、そのあたりはまだ分からないが、ショウヘイはマウンドに立ち、実際に打者と対戦することになる」と明言。その上で「これも回復過程の一部であり、私たちは皆、彼と打者との対戦を楽しみにしている」と続けた。
17日(同18日)のブルペンでは、右肘手術後最多となる50球を投げ込んだ大谷。20日(同21日)には平地でのキャッチボールながら、右肘への負担が大きいとされるスライダーも解禁。持ち球を全部投げることがライブBP登板の前提となっていたが、これをクリアしていた。
同監督は復帰プロセスを振り返り、「うまく調整できていると思う。ボールの質もいい。球速は94~95マイル(約151~153キロ)が楽々出ているし、非常にいいボールを投げている」と太鼓判を押した。
■大谷翔平と医師、トレーナーが主導
ただ、今後のスケジュールは未定だという。「本格的にギアを上げるところも早く見たいが、すべては彼次第。本当にそうなんだ。いつスライダーを打者に見せるのか、いつ球速を本格的に上げるのか、それらはすべて、彼とドクターの間で決めることなんだよ」と説明。記者からの「この段階で実戦登板を始めると決断を下したのは誰か」という質問に対しても、「それは“ドクター・ショウヘイ”の判断によるところが大きいね」と笑い、日程に関しては大谷とドクター、トレーナーの3者が主導していると改めて伝えた。
また、他の投手と同じように、マイナーでの調整登板を経てマウンドに復帰する可能性については「調整は重要だが、それと同じくらい、彼が1試合で5打席立つことは(チームにとって)重要だ」とし、これを否定。あくまで、「打者・大谷」としてメジャーの試合に臨みながら、投手復帰を目指す考えに変わりはないと強調した。
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