
卓球の世界一を決める「ITTF世界卓球選手権ファイナルズ・ドーハ大会(個人戦)」は24日、女子シングルスの準決勝が行われ、世界ランキング9位の伊藤美誠(スターツ)は同1位の孫穎莎(中国)と対戦。ゲームカウント0ー4で敗れ決勝進出を逃し、今大会は銅メダルとなった。
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■孫穎莎に封じられ完封負け
伊藤は前日の準々決勝で世界4位の王芸迪に4-1で勝利して、中国超えを果たして自身初のシングルスのメダルを確定。決勝進出をかけて世界女王の孫穎莎との戦いに挑んだ。
第1ゲームは互いにサービスからのポイントを取りあう立ち上がり。孫穎莎がサービスから伊藤のバックを狙い、ラリーでは鋭いミドルを突くなどポイントを重ねるが、伊藤も回り込みのフォアを沈めるなど6-6と追いすがる。しかし、バックでのラリーで強さを見せるなど再び差を離した孫穎莎に7-11で先手を取られる。
第2ゲームも要所での孫穎莎のミドル攻めが決まるなか、伊藤はフォアを振るなど攻めの姿勢を見せる。しかし、再び中盤以降に女王にポイントを重ねられた伊藤は5-11でこのゲームも落とす。
第3ゲームも孫穎莎の効果的なサービス、深い位置へのレシーブのなどに伊藤は苦戦を強いられる。2-6からフォアスマッシュを2本、バックハンドでも鋭い攻撃を見せるなど伊藤も意地を見せると、7-9ではタイムアウトを取り状況打開を試みる。直後の2本を沈め追いつくが、孫穎莎に9-11で奪われ王手をかけられる。
第4ゲームも孫穎莎が序盤から支配し、緩急をつけたラリーやサービス、レシーブで伊藤との差を離す。伊藤もサービスの変化や鋭いミドル攻めなどで意地を見せたが、4-11で落としストレート負けを喫した。
準決勝では女王の前に敗れたものの、前回大会の早田ひな(日本生命)に続く銅メダルを獲得した伊藤。24歳にして悲願のシングルス表彰台を勝ち取った。
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