
メッツのフアン・ソト外野手が28日(日本時間29日)、本拠地でのホワイトソックス戦に「3番右翼」で先発出場。4打数無安打に終わり、チームも4-9で敗れた。このカード3連戦は結局10打数無安打で、スランプから抜け出せないまま5月を終えようとしている。
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■ノーアーチが続き、得点圏打率も低迷
昨オフに15年総額7億6500万ドルという超大型契約を結び、メッツに加入したソト。しかし、開幕から55試合を消化した時点で、打率.224、8本塁打、25打点と低迷。特に最近は深刻さを増しており、24日(同25日)のドジャース戦で二塁打を放って以来、19打席連続ノーヒットとなっている。
本塁打は今月9日(同10日)を最後に出ておらず、75打席一発から見放されている。得点圏打率も.130にとどまっており、ファンは怒りを通り越して、今や本気でコンディションを心配する事態となっている。
それでもカルロス・メンドーサ監督は試合後、ソトへの信頼感を口にした。「(数字はともかく)見ている限り、内容は良くなっている」と評価。「今日は特に強い打球はなかったが、彼の土台、つまり下半身の使い方は、以前よりもいい状態にあると思う」と話した。
ソトは昨季ヤンキースで41本塁打、109打点、OPS.989を記録。アーロン・ジャッジ外野手との強力デュオでチームをけん引し、ワールドシリーズ進出に貢献。ア・リーグMVP投票では3位に入った。
■「彼らしく活躍してくれるさ」と期待も
今季と昨季を比較すると、打球速度の低下が見られるが、それとスランプの因果関係は不明。メンドーサ監督も「昨日(現地27日)は、彼の今季を象徴するような打席だったよね。4打数無安打だったけど、(打球速度が)100マイルに達しそうな当たりが3本もあった。説明するのは難しいけど、これが野球なんだ」と話し、野手の正面をつくなど運にも見放されていると示唆した。
やや苦しい擁護を展開した指揮官だったが、最後は「彼は非常に優れた打者で、とても素晴らしい選手だ。メッツでもフアン・ソトらしく活躍してくれるさ」と、自分に言い聞かせるように期待を込めた。
ドジャースの大谷翔平投手が締結した10年総額7億ドルをしのぐ、米プロスポーツ史上最高契約を勝ち取ったソト。しかし、不振が長引いており、成績と契約内容が見合わないとして激しい非難にさらされている。名誉挽回のチャンスは訪れるのか、今後の注目ポイントとなりそうだ。
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