
米メディア『ロサンゼルス・タイムズ』の電子版は29日(日本時間30日)、ムーキー・ベッツ内野手に関する記事を投稿。昨季振るわなかった、遊撃手の守備能力を取り上げた。今季は多くの改善が見られ、リーグ平均以上の働きを見せていると評価した。
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■ドラフト時は遊撃手として入団
ドジャースは昨季、遊撃手のレギュラー候補だったギャビン・ラックス内野手(現レッズ)が振るわず。ベッツが開幕直前で不慣れなポジションに転向した。
ドラフト時こそ遊撃手で指名を受けたベッツだが、2016年のメジャー昇格時には右翼手としてプレー。その後も、中堅手を兼任しながら稀に二塁手として出場していた。23年に初めて98イニング遊撃手でプレーし、昨季を迎えたという流れだ。しかし、急ごしらえで安定感を欠き、シーズン後半には右翼手へ復帰。今季再挑戦で大きな進歩を見せ始めている。
■課題改善の成果が着々と……
『ロサンゼルス・タイムズ』によると、ベッツは昨季オフにゴロ処理の技術向上に努め、外野手時代とは異なる低い腕の角度からの送球を特訓したという。変則的なバウンドや、予期せぬスピンに対応するための練習にも重点を置いたようだ。
同メディアは、ベッツの遊撃守備に関して「目覚ましい進歩を遂げている」と評価したが、同時に「外野からの中継プレーの位置取りや、細かな技術を完全に習得していない。稀に発生する高難度の対応力も学んでいる途中だ」とし、今後の課題にも言及した。
MLB公式のデータサイト『Baseball Savant』によると、今季ベッツの「OAA(Outs Above Average)」は同ポジションでリーグ3位タイの「+4」で、平均以上のアウトを奪ったことを示している。50試合以上出場した遊撃手の中でエラー3つは最少タイ。指揮官のデーブ・ロバーツ監督も「昨季のような変更はしない」と信頼を寄せている。
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