
オリオールズの菅野智之投手は3日(日本時間4日)、敵地T-モバイルパークでのマリナーズ戦に先発。7回90球5安打1失点5奪三振の好投で、今季5勝目を挙げた。防御率はチーム先発陣トップの3.04となっている。ここでは、MLB公式のデータサイト『Baseball Savant』で全75球の球種割合を振り返る。
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■『Baseball Savant』の公式データ詳細

菅野智之、試合ごとの球種割合推移(前回まで) MLB公式『Baseball Savant』より引用 作成:SPREAD編集部
この試合、菅野の球種割合はスプリット36球、フォーシーム21球、スイーパー11球、カットボール9球、カーブ7球、シンカー6球の全90球。左打者にはスプリットとカーブ中心。右打者にのみスイーパーを投じるなど、全6球種を巧みに駆使して相手打線を翻弄した。
フォーシームは最速93.6マイル(約150.6キロ)、平均回転数は2393rpmでキレのある速球も披露。スイーパーで5つ、スプリットで3つの空振りを奪った。インプレー19球のうち、打球速度95マイル(約152.8キロ)を示す「ハードヒット」は7球のみ。スプリットが機能し11球のゴロを量産させた。
菅野は試合ごとに大きく球種割合を変える傾向があり、この日はスプリット中心の配球に。左右の打者でも全く違う攻め方をしているのが特徴だ。35歳で海を渡ったオールドルーキーが、熟練の投球術で今季5勝目を勝ち取った。
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