
巨人の長嶋茂雄終身名誉監督の死去を受けて、米球界でも追悼の輪が広がった。3日(日本時間4日)にはMLB機構やドジャースが公式SNSを通じて哀悼の意を表明し、功績を称えた。
◆【実際の画像】ドジャースが長嶋茂雄氏を追悼「伝説的存在」 球団公式が公開したトミー・ラソーダ氏との2ショット
■「ドジャータウン」でキャンプ
ドジャースは公式Xを更新。ドジャース元監督のトミー・ラソーダ氏と長嶋氏が並ぶ写真を添えた上で、「ドジャースは、日本の『ミスター・ベースボール』として知られるナガシマさんの訃報に接し、深い哀悼の意を表します。ナガシマさんは火曜日、東京都内の病院で逝去されました。89歳でした。ナガシマさんは読売ジャイアンツにとって伝説的な存在であり、同球団は1960年代からドジャースと長年にわたって関係を築いてきました。ご家族の皆さま、そして世代を超える多くのファンの皆さまに、心よりお悔やみを申し上げます」とつづった。
巨人は1961年から米フロリダ州ベロビーチにあった「ドジャータウン」で春季キャンプを実施しており、現役時代の長嶋氏や王貞治氏らも参加。ここでの技術交流・文化交流を通じて日本と米国球界の絆は強まり、現在の発展につながったという経緯がある。
■「彼がいなければ大谷翔平は……」
両者の関係深化に一役買った長嶋氏に対し、MLB機構も追悼文を掲載。「(MLBは)日本野球界の伝説、ナガシマさんの訃報に接し、深い悲しみに包まれています」と切り出し、「『ミスタープロ野球』の愛称で親しまれたナガシマさんは、偉大なチームメートであるサダハル・オー(王貞治)さんとともにプレーし、1965年から1973年にかけて読売ジャイアンツを9年連続の日本シリーズ制覇に導きました。引退後は監督としても手腕を発揮し、ヒデキ・マツイ(松井秀喜)、ヒデキ・オカジマ(岡島秀樹)、コウジ・ウエハラ(上原浩治)という、後にMLBオールスターとなる選手たちを擁して、2度の日本シリーズ優勝を果たしました。享年89歳でした」と記した。
この投稿に反応したファンからは「長嶋さんは永久に不滅です」「大谷翔平も彼がいなければ野球をしていなかったかもしれません」「安らかに」などの声が寄せられた。
メジャーでのプレー経験がない選手・監督に対して、米球界が反応することは異例。日米問わず、長嶋氏が野球界に残した足跡はそれだけ偉大だったということだろう。
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The Dodgers mourn the passing of Shigeo Nagashima, Japan’s “Mr. Baseball,” who died Tuesday in Tokyo at age 89. Nagashima became a legend for the Yomiuri Giants, who have enjoyed a longstanding relationship with the Dodgers from as far back as the 1960s. We extend our heartfelt… pic.twitter.com/QIZQgwEmxb
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) June 3, 2025