
近2年は比較的、平穏決着が続いている安田記念だが、過去10年では6番人気以下8頭が馬券に絡んでいる。
1番人気は昨年こそ香港馬ロマンチックウォリアーが制したが、それ以前は8連敗。2021年には8番人気のダノンキングリーが単勝1.5倍で1番人気のグランアレグリアを撃破するなど、下剋上が多い舞台でもある。
本記事では「穴馬をアナライズ(分析)する」をテーマに穴馬候補をピックアップ。ここでは「サクラトゥジュール」を取り上げる。
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■サクラトゥジュール
7歳にして重賞初制覇となった昨年・東京新聞杯の後、夏の関屋記念は13着と大敗。その後、去勢手術を受け、復帰戦の京都金杯で重賞2勝目をマークした。
ただ、連覇を狙った前走・東京新聞杯は4番人気に支持されるも、16頭立て15着とブービー着順に大敗。気ムラな面を覗かせたまま、GI初挑戦を迎えることになる。
いわゆる「ピンかパーか」の極端な戦績だが、2年前・東京新聞杯の勝ちっぷりは一枚上のものがあり、京都金杯をトップハンデ58.0キロでの勝利は高評価すべき。あとはもう馬の気分次第となるが、中間はホライゾネット着用で追い切られ、集中力ある走りを披露。8歳馬とは思えない元気いっぱいの稽古を消化した。
D.レーンとのコンビは過去3戦。サンプルは少ないが、2→1→1着と結果は残せており、馬の気を緩ませない鞍上だけに力を出し切る可能性がある。2走前で負かしたウォーターリヒトが恐らく6番人気前後の穴人気になりそうだが、同馬は10番人気以下か。ならば妙味たっぷりと言える。
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