
MLB公式サイトは9日(日本時間10日)、現段階でのサイ・ヤング賞候補の最新ランキングを発表。両リーグで活躍を続けるエースたちが名を連ねている。
注目されるのが日本選手も複数候補に挙がるナ・リーグで、史上初の快挙達成へ向けての現在地が明らかになっている。
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■防御率首位の千賀にも投票
模擬投票は40人の専門家によって行われ、今季これまでの成績と残りシーズンの活躍を想定して投票する。投票者は各リーグのトップ5を選び、1位に5ポイント、2位に4ポイント、以下3-2-1ポイントが付与される。
ナ・リーグで1位に浮上したのがパイレーツのポール・スキーンズ投手。昨季の新人王を獲得した23歳は、今季ここまで4勝6敗と勝ち星に恵まれていないなか、6試合連続自責点1以内に抑えるなど快投を続ける。
記事内では、「歴史的なルーキーシーズンよりもさらに攻撃力を高めている」と32人から1位得票を得て首位に浮上したことを伝え、「彼はナショナル・リーグの資格を持つ先発投手の中で、WHIP(0.84)と被打率(.173)でトップを走り、防御率(1.88)はコウダイ・センガ(1.59)に続く数字だ」と各スタッツで上位につけるその内容に評価が与えられている。
前回まで首位を走っていたのがドジャースの山本由伸投手で、フィリーズのザック・ウィーラー投手に続く形で今回は3位にランクイン。1日(同2日)のヤンキース戦で4回途中4失点と崩れたこともあり、ライバルに上位を明け渡すことになった。
それでも、26歳の日本人右腕は依然として高い評価を受けており、「ヤマモトは防御率2.20、奪三振率10.51、被打率.186と、受賞候補の先発投手の中でトップ10入りを果たしている」と各スタッツの安定性に触れながら、「彼のスプリットは野球界屈指の武器であり、相手の打率を.121に抑えている」を伝家の宝刀にも言及している。
なお、トップ5入りは逃したものの、防御率首位に立つメッツの千賀滉大投手にも1位票が与えられるなど日本人投手の快挙にも期待が膨らむ。昨季新人王のスキーンズがトップに立ったなか、山本らが引き続きこの争いに加わっていけるか。
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