
レッドソックスの強打者ラファエル・デバース内野手が15日(日本時間16日)、ジャイアンツへ電撃トレードされたと、MLB公式サイトなど米複数メディアが報じた。
これにより、吉田正尚外野手の復帰の可能性が浮上している。
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■電撃トレードで吉田にチャンス
トレードされた28歳のデバースは2017年メジャーデビュー。昨季は28本塁打、83打点、打率.272を記録し、今季は73試合に出場して15本塁打、58打点、打率.272をマーク。同日に行われた本拠地・ヤンキース戦で今季15号、通算215本目のアーチを放ち勝利に貢献したばかりだった。
デバースはレッドソックスの顔として9年間在籍していたが、昨季オフに球団が三塁手としてアレックス・ブレグマン内野手を獲得してから指名打者として起用されることに難色を示し関係にヒビが入った。
3月に渋々同意したデバースは、今季は主に指名打者として出場。しかし、5月に一塁手トリストン・カサス内野手がケガで長期離脱したことでさらに一塁へのコンバートを求められこれを拒否した。
MLB公式サイトはこの拒否について「ロースター全体にとってマイナスだった」と指摘。一塁手として出場すればデーバスの打撃力を確保できるだけでなく、吉田を指名打者として出場させることもできたとした。
吉田は昨季10月に右肩を手術し、今季は開幕時から故障者リスト(IL)入り。スプリングトレーニングでは指名打者として出場するも、投球能力の回復の遅れから外野手としてロースター出場できずにいた。デバースのトレードで指名打者の枠が空いた今、吉田はチャンスを掴むことができるか。
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