大谷翔平投手の復帰登板に沸いた16日（日本時間17日）のドジャースvs.パドレス。この試合では、ドジャースのアンディ・パヘス外野手が、パドレス先発ディラン・シース投手から受けた死球を巡り、両軍がにらみ合い、乱闘に発展しそうなシーンがあった。この一球について、パヘスは“故意死球”を確信していると発言し、波紋を呼んでいる。
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■一触即発、乱闘寸前の事態
スタジアムが不穏な空気に包まれたのは4回。ドジャースが1－2のビハインドから、2点を奪い逆転に成功。なおも1死一塁という場面で打席に入ったパヘスに対し、右腕シースの投じた直球が左肘付近に当った。
シースをにらみつけ、怒りの声を上げるパヘス。一気に緊張感が高まると、デーブ・ロバーツ監督やマイク・シルト監督らが本塁ベース付近に集結。選手たちはブルペン陣を含め、乱闘に備えて“臨戦態勢”に入った。
一触即発の状態となったが、なだめられたパヘスは一塁へ向かい、大きな騒動に発展することは避けられた。
試合後、パヘスは「あんなふうに反応すべきじゃなかったかもしれない。アドレナリンが出てしまったんだ。起きてしまったことは仕方ないので、謝るしかない」と自身の行動について、反省の弁を口にした。
しかし、あの一球については“故意死球”を確信。「彼はスライダーをコーナーにきっちり投げ切れるのに、速球になるとあんなコントロールミスをするというのはあり得ない」と話し、突然の制球難に疑問を呈した。
■パ軍投手「理解できない」
そして、故意にぶつけられた理由については、「報復」と私見を披露。パヘスは第1打席で二塁打を放っていたが、この時、塁上からパドレス捕手のサインを見て、それをドジャースの打者に伝えているとパドレスサイドが疑った。そして、その“サイン盗み”に対する報復として故意死球が行われたと示唆した。
一方、死球を与えたシースは「（パヘスの反応は）理解できなかった。内角を攻めるのをやめるつもりはない。これまでドジャースの打者に当てたことがあったかさえも覚えていない。ただ、こういうことは起こることなんだ。これも野球の一部さ」と話し、報復説を一蹴した。
昨年のナ・リーグ地区シリーズでは、パドレスのマニー・マチャド内野手がドジャースベンチに向かってボールを投げつける行為をし、ロバーツ監督が激怒するという事態も起きている。ライバル同士の戦いに、新たな遺恨が生まれたのだろうか。今後も熱い試合が展開されそうだ。
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◆【実際の映像】パヘス、“故意死球”を確信し怒りを露わ……本拠地ファンもどよめき
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— Talkin’ Baseball (@TalkinBaseball_) June 17, 2025
