
米スポーツ専門局『ESPN』は16日(日本時間17日)、「打線ランキング」を発表。守備力などを勘案せず、打撃力のみを評価基準として全30球団のラインナップを順位付けした。1位にはドジャースが選出され、2位ヤンキース、3位カブスと続いた。
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■「あらゆるところにパワー」
『ESPN』は「攻撃陣だけに注目した場合、ランキングはどうなるか」と記し、打撃力だけを評価基準にラインナップを査定。その結果、ナンバーワン打線にはドジャースを選出した。
同メディアは、ドジャース打線について「メジャー屈指の打者であるショウヘイ・オオタニが1番に入り、そこにナ・リーグ首位打者のフレディ・フリーマン、出塁率トップのウイル・スミスが加わる。さらにムーキー・ベッツが中軸を担い、打線のあらゆるところにパワーが散りばめられている」と評価。
さらに「WRC+は124となっており、これは球団史上最高の数値になっている。右打者と左打者のバランスも良く、相手チームとしてはブルペン陣をどうマッチアップさせるのか、非常に頭を悩ませることになる」とし、ジグザグ打線が効果を発揮していると伝えた。
また、同メディアは「すべてを機能させる選手」として、大谷翔平投手を個別に取り上げ、称賛。「オオタニのリードオフマンとしての存在は大きく、初球から試合の流れを引き寄せることができる。実際、彼は今季すでに7本の先頭打者アーチを放っている」と紹介した。
■大谷翔平は偉業へまっしぐら
続けて「オオタニは『父親リスト』入りで2試合欠場した以外は全試合出場しており、このペースでいけば年間164得点(現在73得点)という驚異的な数字に達する見込みだ」と続けた。
73得点はメジャー全体でトップの数字だが、シーズン通して160得点を超えたのは、1900年以降ではベーブ・ルースとルー・ゲーリッグの2人だけ。歴史的な偉業をまたも達成し、伝説の2人に肩を並べる可能性が高くなっている。
一方、『ESPN』が「唯一の弱点」と指摘したのは、マイケル・コンフォート外野手。「彼はFAによる補強選手として大きな期待を寄せられた。しかし、ほぼ毎試合に出場しながら打率1割台、本塁打わずか4本で大きな失望となっている」と指摘した。
ランキングは2位ヤンキース、3位カブスと続き、4位ダイヤモンドバックス、5位メッツ、6位フィリーズ、7位タイガース、8位ブルージェイズ、9位アスレチックス、10位カージナルスというベスト10になった。
打撃力だけでなく、投手力や守備力なども加えた総合ポイントで決める通常の「パワーランキング」とは、顔ぶれが変わる結果となった。
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