
ドジャースとパドレスの同地区ライバル対決が16日(日本時間17日)から19日(同20日)までドジャースタジアムで行われ、3勝1敗でドジャースが勝ち越しに成功した。今カードでは死球の応酬があり、スタンドが騒然となるシーンがたびたび発生。これを受けて専門局『MLBネットワーク』は、番組内で両者のライバル関係について討論した。
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■ヤンキースvs.レッドソックスの様相
『MLBネットワーク』の看板番組の1つである「MLBナウ」は、ドジャースとパドレスの4連戦で発生した死球シーンを映像で流しつつ、スタジオの背景にはデーブ・ロバーツ監督が退場した場面を映し出していた。
『MLBネットワーク』のアナリストであるシエラ・サントス氏は、ドジャースとパドレスについて「現在の野球界における最高のライバル関係」と指摘。これに対し、ゲスト出演した米紙『ニューヨーク・ポスト』のジョエル・シャーマン記者は「両者はヤンキース対レッドソックスのような対立構造になっており、この2チームは“犬猿の仲”だ」と表現。
「すでにポストシーズンで何度か対戦しているし、地理的にも近い。パドレスはドジャースの“弟分”のままでいることを拒み、年俸を増やし、スター選手を揃えてきたのは明白だ」と説明。ベーブ・ルースの時代から続くヤンキースとレッドソックスの因縁対決になぞらえて、強烈なライバル関係にあるとした。
■「本当のライバルはジャイアンツだけ」
しかし、この主張を受けて米地元メディア『ドジャース・ウェイ』は反論。「パドレスがドジャースに脅威を感じて虚勢を張っているからといって、それだけでこの対戦がライバル関係になるわけじゃない。対立は完全に一方的なものだ」と訴えた。
同メディアは「ドジャースは(ヤンキースに代わる)『新・悪の帝国』であり、球界で最も成功しているチーム。他の29球団から嫉妬される立場になっている」とし、頂点に立つチームに対して敵意を向けるのはパドレスだけではないと指摘。「単純にナ・リーグ西地区において、パドレスの存在がドジャースによってかき消されてしまっているため、(パドレスの)ファンがより感情的になっているように見えるだけだ」と結論付けた。
その上で、先日マックス・マンシー内野手が言及したように「ドジャースにとってライバルと呼べるのはジャイアンツだけだ」と念を押した。
「どれだけこの対戦が白熱しようと、パドレスがドジャースの打者に故意に死球を与えて因縁を作ろうと、本当のライバル関係はドジャースとジャイアンツの間にある。このライバル関係は19世紀後半、両チームがニューヨークに本拠地を置いていた時代までさかのぼる歴史があり、今後も揺らぐことはない」と締めくくった。
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