
MLB公式サイトは21日(日本時間22日)、「プレーオフ進出が危ぶまれるチームの興味深いトレード候補10人」と題した記事を掲載。およそ1カ月後に迫るトレード期限を前に、低迷している球団の中から移籍の可能性がある選手に言及している。
ナ・リーグ西地区で4位のダイヤモンドバックスから候補に挙がったのがエウヘニオ・スアレス内野手。ドジャースの大谷翔平投手との本塁打王争いにも参戦してきた33歳のベテランについて、公式サイトが関心を寄せている。
◆大谷翔平「現役選手が見ていて楽しいスター」ダントツ1位に 得票数はジャッジの約6倍、現場の称賛が続々「他に誰を選ぶんだ?」
■4月には圧巻の1試合4本塁打
スアレスはレッズ時代の2019年に49本塁打を記録するなどシーズン30本塁打超えを通算5度記録。今季は4月26日(同27日)のブレーブス戦で4打席連続本塁打を放ち、メジャー最速で10号に到達。33歳のベテランを迎えたシーズンでも健在ぶりを見せてきた。
そんなスアレスは好調ぶりが光っており、21日(同22日)のロッキーズ戦に「4番DH」で先発すると、3回の第2打席に右中間へ飛び込む25号ソロを放った。6月に入り10本塁打と量産態勢を築いたスアレスが、7試合本塁打から遠ざかる大谷に並びナ・リーグ首位タイとなった。
ダイヤモンドバックスをけん引する働きを見せるスアレスだが、チームは勝率5割を超えているもののナ・リーグ西地区で4位。ドジャース、ジャイアンツ、パドレスと同地区に強敵が控えることもあり、プレーオフ進出の道のりは簡単ではない。
そんななか、MLB公式サイトは4位である現状を踏まえて「ワールドシリーズ出場からに2年が経過したチームにおいて、これは容易な決断ではないかもしれない」としつつ、「球団の将来にとっては正しい判断となるかもしれない」と主力選手を市場で放出する可能性を示唆している。
複数いる候補の中でも「スアレスと先発投手のメリル・ケリーは、最も魅力的なトレード人材となっている」と、ここまで7勝を挙げて先発ローテーションを支える36歳右腕とともにスアレスに注目。「2024年7月7日から148試合に出場し、スアレスは48本塁打を放ち、MLBの選手の中で6番目に良いOPS(.925)」と昨年中盤以降からのデータを紹介し、トレードの有力選手になると見立てている。
6月の好調ぶりから大谷のナ・リーグ本塁打王のライバルにも浮上してきたスアレス。はたして、1カ月後に迫るトレード期限を前に各球団が獲得の動きを見せるのか。
◆大谷翔平の素顔、同僚マンシーが少年野球に例えて説明「ズバ抜けてうまい子供がいたでしょ、そんな感じ」
◆なぜ大谷翔平は「15年契約を拒否し、10年にしたか」 代理人が明かしたその理由は「キャリア終盤がダラダラと続いて……」