
ドジャースの大谷翔平投手は27日(日本時間28日)、敵地でのロイヤルズ戦に「1番DH」で先発出場。第1打席に2戦連発となる29号ソロを放つなど、3打数2安打2打点の活躍で、チームの勝利(5-4)に貢献した。28日(同29日)には今季3度目の先発マウンドに上がる予定となっており、そんな中での大暴れに対してデーブ・ロバーツ監督は改めて賛辞を贈った。
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■「ショウヘイ、スプラッシュ!」
プレーボール直後の第1打席、大谷は相手先発ノア・キャメロン投手が投じたチェンジアップを捉え、右中間へ運んだ。高々と舞い上がった打球は今季29号となり、スタンド内に施された「噴水」の中に消えた。球場名物に飛び込むと、ドジャースの公式Xはすかさず「ショウヘイ、スプラッシュ!」とつづり、投稿した。
先頭打者アーチは今季8本目となり、これで日本選手初となる5年連続30本塁打にあと1本に迫った。
ロバーツ監督は試合後、チームに勢いをもたらした大谷を絶賛。「彼を褒める形容詞や表現が足りないし、もう言葉じゃ言い表せないと思う。彼はただただ本当に素晴らしく、見ていて楽しい。投手としても投げて、攻撃面でも大きなインパクトを与える、そしてチームメートとしても素晴らしい人間で、ファンやメディアの期待にも応える——。こんな選手、今まで見たことがないよ」とし、手放しで称えた。
■いよいよ回またぎも実現へ
指揮官は、登板を翌日に控えた「投手・大谷」についても言及し、「彼をある枠にはめたいわけではないが、2イニング目も投げさせるというのが我々のプランだ。球数やストレスによる負荷、そういったすべての要素を考慮している。だから、彼が2イニング目までいければ、それはボーナスみたいなものだと思っている。そこから先は様子を見ていくつもりだ」と明かした。
大谷はこれまで先発マウンドに2度立ち、いずれも1回を投げ終えて降板。しかし、ロバーツ監督はこのロイヤルズ戦で、ついに回またぎを解禁する意向を示した。
「投打二刀流」でフル回転を続ける大谷だが、一方でここ最近、フレディ・フリーマン内野手(15試合で本塁打なし、打率.138)とムーキー・ベッツ内野手(15試合で本塁打なし、打率.200)が下降線。MVPコンビが調子を取り戻すまでは、もう1人のMVP受賞者である大谷が打撃面でも大きな期待を担うことになりそうだ。
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