
カブスの鈴木誠也外野手は4日(日本時間5日)、本拠地でのカージナルス戦に「3番DH」で先発出場し、初回の第1打席で先制の24号ソロを放った。この一発で勢いに乗ったチームは1試合8本塁打という球団新記録を樹立。11-3で大勝し、4連勝を飾った。
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■PCA2発、ブッシュは3発
カブスが一発攻勢でカージナルスを粉砕――。チームに勢いをもたらしたのは、鈴木だった。0-0の1回2死走者なしで迎えた第1打席。相手先発、元巨人マイルズ・マイコラス投手が投じた5球目シンカーを捉え、左翼席へ先制弾を運んだ。
鈴木が本拠地リグレーフィールドにこの日最初の歓喜をもたらすと、「PCA」ことピート・クロウ=アームストロング外野手がすぐさま続いた。マイコラスの3球目カーブを振り抜き、22号アーチを右中間席へ突き刺した。
3、4番の連弾で勢い付いたカブス打線は、もう止まらなかった。「PCA」は第2打席でも23号を放つなど4打数4安打2打点。そして、「6番一塁」で出場したマイケル・ブッシュ内野手は何と3本塁打をマークし、4打数3安打5打点の大暴れ。さらにダンスビー・スワンソン内野手、カーソン・ケリー捕手にも一発が飛び出し、最終的には5人の打者で8本のアーチをかけた。
■チーム本塁打数は3位に
MLB公式サイトなどによると、1試合8本塁打はカブスの球団新記録。また、3回までに6本塁打を放ったことも同じく新記録だという。この日の量産によってチーム本塁打数は133に達し、試合終了時点でドジャース、ヤンキースに続くメジャー全体3位に浮上した。
「PCA」は試合後、「カブスは自分が関わってきた中でも、あるいは見てきた中でも最高の打線だよ」と自賛。続けて「昨年のことを思えば、なおさらうれしいよ。球場を吹き抜ける風がずっと内野に向かって吹き、逆風が続くなど苦労したからね。それが今年は本塁打が出ているので、本拠地でプレーすることが本当にうれしい」と話し、気象条件も有利に働いていると明かした。
この日は13安打11点の猛攻を見せたカブスだが、前日のガーディアンズ戦は延長10回まで戦い、わずか3安打1点と湿った。クレイグ・カウンセル監督は「それがこのスポーツなんだ。それがこのスポーツのクレイジーなところであり、だからこそ毎日ページをめくるように気持ちを切り替えるんだ」と話し、急回復した打線を称えた。
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