【七夕賞/危険な人気馬】1人気は“26年間”願い叶わなかった歴史も 「重賞勝ち実績なし」に黄信号、18年サーブルオールと重なる不安 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【七夕賞/危険な人気馬】1人気は“26年間”願い叶わなかった歴史も 「重賞勝ち実績なし」に黄信号、18年サーブルオールと重なる不安

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【七夕賞/危険な人気馬】1人気は“26年間”願い叶わなかった歴史も 「重賞勝ち実績なし」に黄信号、18年サーブルオールと重なる不安
【七夕賞/危険な人気馬】1人気は“26年間”願い叶わなかった歴史も 「重賞勝ち実績なし」に黄信号、18年サーブルオールと重なる不安 全 1 枚 拡大写真

今週はサマー2000シリーズの第2戦、第61回七夕賞(GIII、芝2000m)が福島競馬場で行われる。

今年は、新潟大賞典で重賞初制覇を果たしたシリウスコルトをはじめ、昨年の小倉記念覇者リフレーミング、ダービー卿CT覇者パラレルヴィジョンマテンロウオリオンオニャンコポンら重賞ウイナーが参戦。対するは、前走ジューンSを勝ったシルトホルンや3勝クラスを勝ち上がったコスモフリーゲンなど、新興勢力が重賞初制覇を狙う構図だ。

そんな中、前走エプソムC2着のドゥラドーレスが、今回の「危険な人気馬」の標的となる。

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■ハンデの見込まれ増に懸念

ドゥラドーレスは、3歳時に毎日杯で3着、菊花賞では4着に好走するなど、大きな期待を寄せられていた逸材。その後、4歳時に右前脚の屈腱炎を発症し長期休養を余儀なくされたが、今年の2月にオープン特別の小倉日経賞を制すると、レコード決着となった前走のエプソムCで2着に好走し、6歳を迎えて軌道に乗ってきた。

捲土重来、七夕賞で重賞初制覇のチャンスを迎えたが、現実は厳しい戦いとなるのではないか。ドゥラドーレスのハンデは57.5キロとなったが、トップハンデ58.5キロの上から3番目に重たい設定。重賞覇者パラレルヴィジョンと同斤量で、期待の大きさの表れだが、前走から0.5キロ増とは何とも悩ましい。

というのも、過去10年の七夕賞で57.5キロ以上の馬は【1.1.1.11】。昨年58キロを背負ったアラタ(7着)以外はすべて重賞ウイナーであり、それでも勝ち馬はわずか1頭で、額面通りに好走できる可能性は高くない。さらに、0.5キロ増というわずかな“見込まれ増”も、結果的には良くない印象。前走から0.5キロ増は、サンプルが少ないものの【0.0.0.2】と好走できておらず、近5年の芝ハンデ重賞においても前走から0.5キロ増は【3.3.6.51】連対率9.5%と取りこぼしの方が目立つ。対して1~1.5キロ増は【11.10.8.135】連対率12.8%と、わずかながらも3着数が最も低い。ハンデキャッパーのジャッジが、明暗を分ける結果となるかもしれない。

また、前走エプソムC組は【2.0.0.19】と極端な結果。全馬エプソムC4着以下からの臨戦ではあるが、勝った2頭はすでに重賞勝ちの実績を持っていた馬。2018年のサーブルオールは重賞勝ち実績なし、エプソムC4着でルメール騎手から戸崎騎手へ手替わりし当日1番人気も4着に敗れた。ドゥラドーレスも勝ち切る能力の証明がなく、同様の雰囲気があり歓迎すべき材料ではない。

さらに、ドゥラメンテ産駒の福島芝成績は【16.14.12.139】勝率8.8%、連対率16.6%、複勝率23.2%。東京芝【76.72.51.414】勝率12.4%、連対率24.1%、複勝率32.5%や、阪神芝【23.24.26.202】勝率11.8%、連対率21.1%、複勝率30.0%などに比べると、あまり成績は芳しくない。さらに福島芝コースのオープン・重賞での成績は【0.0.0.8】と、馬券圏内にすら入ったことがなく、血統面での後押しもできない。

今回コンビを組む戸崎騎手は、歴代最多タイの4勝をマークしている“七夕賞男”。半妹レガレイラとのコンビで、昨年の有馬記念を制しており、縁のある血脈。きょうだい重賞制覇の期待は高まるが、斤量面や臨戦過程、血統面と、決して信頼に足る印象はない。また仮に1番人気に支持されれば、過去に26年連続(1979年から2004年)で敗れていた、まさに危険な人気馬となる。それらのことを踏まえ、過剰に人気を集めるようであれば妙味はないと判断し、少なくとも「頭」勝負は避けたい。

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◆著者プロフィール

石川豊●いしかわゆたか20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。

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