
卓球の「USスマッシュ2025」は8日(日本時間9日)、女子シングルスの2回戦が行われた。世界ランキング1位の孫穎莎(中国)は同26位のハナ・ゴーダ(エジプト)と対戦。ゲームカウント3-2で勝利して3回戦進出を決めた。
勝利したものの17歳のエジプト選手相手に苦戦を強いられた世界女王の戦いについて、大会公式が詳細を伝えている。
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■第3Gまでのビハインドを跳ね返す
今大会の優勝候補筆頭の孫穎莎を苦しめたのがエジプト期待の若手である17歳。ゴーダは第1ゲームを9-11、第3ゲームを10-12でそれぞれ奪うなど中国の絶対女王と中盤まで互角の戦いを演じた。孫穎莎も意地を見せて逆転勝ちしたが、新星に最後まで苦しめられた。
大会公式サイトもこの一戦を大きく取り上げており、「ハナ・ゴーダはトップシードの孫穎莎相手に惜しくも勝利を逃し、最後まで番狂わせに大きく近づいた」とその戦いを称賛。「カイロ出身の17歳は、トップスピンの応酬で孫の不意をつく爆発的なパワーを繰り出し、世界ランキング1位の孫を翻弄した」とラリー戦で苦戦を強いたと評している。
また、試合後の孫穎莎のコメントも掲載されており、「今日はしばらく流れが味方してくれなかった」と中盤までのビハインドについて振り返りつつ、「最終的に形勢を逆転して勝利できたことは本当に良かった」と安堵のコメント。「この試合から多くのことを学び、今後へ振り返ることができると思う」と気を引き締めた。

孫穎莎(C)WTT
ゴーダの戦いぶりについて、「彼女はとても若く、力強く、闘志に満ち溢れていて、コート上では勝利への強い意志を見せてくれた」と高い評価を与えており、「今日は何度か厳しい状況に遭遇したが、最終的には強い信念と決意で、前向きなモチベーションを保って勝利を掴むことができた」と気持ちの勝利を強調した。
なお、孫穎莎は3回戦で世界ランキング17位の陳熠(中国)との同士討ちを迎えるが、準々決勝まで勝ち上がれば、この日勝利を収めた早田ひな(日本生命)と張本美和(木下グループ)の勝者と対戦する。苦しい戦いを潜り抜けた女王の戦いには引き続き注目が集まる。
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