
9日(日本時間10日)、敵地ブルワーズ戦に臨んだドジャースは2-3で逆転負け。今季ワーストを更新する6連敗を喫した。「1番DH」で先発出場した大谷翔平投手は3打数無安打1打点、2四球だった。右肩炎症から復帰し、先発マウンドに上がったタイラー・グラスノー投手が5回1失点と好投したが、連敗脱出には結び付かなかった。
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■ロバーツ監督「ビッグイニングを作れない」
7回にムーキー・ベッツ内野手の犠飛で勝ち越したドジャース。しかし、2-1と1点リードで迎えた9回、8回途中から登板した守護神タナー・スコット投手が同点に追い付かれ、勝利目前で延長戦に突入。そして延長10回、スコットの後を受けた5番手カービー・イエーツ投手がサヨナラ打を許し、ついに2019年4月以来の6連敗となった。
デーブ・ロバーツ監督は試合後、重い口を開き「我々は相手を追い込んでいた。でも最後を締めくくれなかった」と振り返った。その上で「我々の戦いぶりは良かったと思うし、そこは気に入っている。いい打席もあったし、よく粘ったと思う。だが、ビッグイニングを作ることができない」と元気のない打線に言及した。
■「自分たちを哀れんでいる場合じゃない」
チームのリーダー格であるミゲル・ロハス内野手は「現在、自分たちは調子が悪い。そのことを分かっているからこそ、今日の敗戦は本当に堪える。ただ、なんとかしてこの流れを止めたい」と前を向いた。
さらに「自分たちを哀れんでいる場合じゃない。シーズンはまだまだ残っているし、目指すゴールははっきりしている。我々はもう一度チャンピオンになることを目指しているんだ。今のような野球をしていてはそこには辿り着けない」とゲキを飛ばした。
6連敗中は1点、4点、1点、1点、1点、2点と打線が奮わず、援護のない投手陣も踏ん張り切れない状態が続いている。オールスターゲームによる中断まで残り3試合(ジャイアンツとの3連戦)となり、大谷が12日(同13日)の同カード2戦目に登板することも決定した。チーム状態を立て直した上で、球宴明けの戦いに結び付けたいところだ。
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