
プロボクシング4団体統一世界スーパー・バンタム級王者の井上尚弥(大橋)は10日、都内で会見をし、9月14日に名古屋・IGアリーナでWBA同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)と団体内王座統一戦を行うことを正式発表した。
◆ドネア、井上尚弥の2度のダウンを考察し“課題”を指摘「非常にパワフルだが……」 中谷潤人戦の展開は「井上の戦い方次第」
■井上次戦は9月14日のアフマダリエフ戦
井上の次戦がついに正式決定だ。
会見では「アフマダリエフのすべてのボクシングスキルに注意を払いながら、しっかりとボクシングを組み立てる」とし「技術、フィジカル、すごくテクニックの詰まった選手なので、警戒心を高めにトレーニングを積んでいく」とし、アフマダリエフを「キャリア最大の敵」と位置付けた。
井上は「しっかりアフマダリエフに勝つ。12月の試合は(頭から)消して、この一戦にしっかり挑む」と語り、全集中の構えで臨むと強調。また、昨年対戦したマーロン・タパレスを練習パートナーに迎え、共闘することを明かした。
井上は前回5月にラスベガスで行われたラモン・カルデナス(米国)と対戦し、8回45秒でKO勝ちを収めた。2回にはキャリア2度目のダウンを喫し、観客を驚かせる場面もあった。アフマダリエフはカルデナスと同じトレーナーが就いていることから“井上対策”が警戒されるが、井上は「あの一発は確かにもらいまいました。過信、油断から生まれるシーンだと思うので、そういう戦略を立ててきても、井上尚弥、ちょっと違うぞ?というのを見せたい」とした。
また、「判定決着でもいいと思っているので」と意外な一言も。井上は「そういうときの井上尚弥が一番強い。KO宣言しないときのほうが、劇的なKOシーンが見れると思う」とも語った。
12月27日には今年4戦目となるサウジアラビア・リヤドでのアラン・ピカソ(メキシコ)戦を計画する井上。来春には待望のドリームマッチ、WBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M・T)との一戦が計画されている。井上はビッグマッチまで4本のベルトを守り抜くことができるか。
◆「井上尚弥を倒す設計図を持っている」ドネア、中谷潤人“前哨戦”をアフマダリエフ陣営の視点で言及 サウスポー対策は「最終的には勇気」
◆井上尚弥に新たな刺客か「1、2年で実現すると思う」 25歳の無敗王者が日本での対戦を希望「日本の大ファンだから試合をできたら最高だよ」