
カブスのピート・クロウ=アームストロング外野手が10日(日本時間11日)、敵地でのツインズ戦に「4番中堅」で先発出場。24号2ラン、25号ソロを放ち、「25本塁打、25盗塁」を達成した。出場92試合目での「25-25」到達は球団史上最速で、メジャー全体では史上4番目のスピード記録だという。試合は8-1でカブスが勝利した。MLB公式サイトなど米複数メディアが偉業を伝えている。
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■MLB全体では4番目のスピード記録
「PCA」の愛称で知られるクロウ=アームストロングは、3回に今季24号2ランを放つと、7回にも25号ソロを右中間スタンドへ運んだ。この日は2本塁打を含む5打数3安打3打点と大暴れ。盗塁はすでに27個をマークしており、出場92試合目で「25-25」に到達した。
MLB公式サイトによると、出場92試合目での「25-25」達成は球団史上最速で、メジャー全体を見渡すと史上4番目のスピード記録だという。同サイトのサラ・ラングス記者はPCAよりも速く到達した3選手を紹介し、「ボビー・ボンズ(1973年91試合目)、エリック・デービス(87年69試合目)、アルフォンソ・ソリアーノ(02年91試合目)のみ」と伝えた。
23歳の若武者は試合後、「偉大な選手たちと一緒に名前が並ぶと、身が引き締まる思いだ。デービスなんて中堅手として最高にクールで万能だったからね。本当に光栄だよ」と恐縮した。その上で「でも、まだ前半戦すら終わっていない。(オールスターゲーム前の)あと3試合、しっかり勝って締めくくり、ナ・リーグ中地区でリードを保てるようにしたい。そして、そこから後半戦のことを考えたい」とし、まずはチームの勝利にフォーカスを当てた。
■10打数無安打の“ミニスランプ”打破
華々しい活躍を見せているPCAだが、実は3回に24号が飛び出すまで10打数無安打が続いていた。“ミニスランプ”に陥っていたが、「自分が成長していく上で、とても重要だと感じているのは、苦しい時期を極力短くすること。安打が出ないことはよくあるが、大事なのは不振からすぐに脱出すること。今年はそれを課題に挙げ、取り組んできた」と明かした。
クレイグ・カウンセル監督は試合後、PCAについて「毎打席本塁打を打てるわけじゃないし、安打を打てるわけでもない。しかし、(守備や走塁でも)試合に影響を与えることはできる。彼は大きなインパクトをもたらすし、我々はそれを目の当たりしている」と三拍子そろった才能を称賛した。
敵地でも「PCA!」コールが発生し、存在感を示した若きスーパースター。躍進は止まりそうにない。
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