
ドジャースの大谷翔平投手は、今季ここまで95試合に出場し、打率.276、32本塁打、60打点、12盗塁、OPS.987の好成績。自身3度目の前半戦30本塁打超え、投手にも復帰し、二刀流の道を再び歩み始めた。ここでは、MLB公式のデータサイト『Baseball Savant』で打撃データをピックアップ。大谷の“正確な現在地”を整理してみたい。
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■頂点を争う打撃指標
平均打球速度:94.6マイル(全体3位)昨季の95.8マイル(約154.1キロ)より微減したものの、今季の94.6マイル(約152.2キロ)は、オニール・クルーズ外野手(パイレーツ)、アーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)に次いで全体3位に。今季自身最速は117.9マイル(約189.7キロ)で、キャリア10番目の記録。屈指の打球速度は健在だ。
ハードヒット率:59.3%(全体1位)打球速度95マイル(約152.9キロ)以上の割合を示す「ハードヒット率」では全体トップに。6月と7月前半の不調で昨季の60%超えは割ったものの、計156回は全体3位とこちらも高水準。昨季の60%超えは、大谷とジャッジのみ。
バレル率:21.7%(全体3位)もっとも安打になりやすい打球速度と角度の組み合わせ「バレルゾーン」の割合を示す指標では、ジャッジ、クルーズに次ぐ全体3位に。昨季の21.5%と同水準を維持している。自身最高は2021年に記録した22.3%。
平均スイング速度:76.1マイル(全体8位タイ)全体トップはクルーズの78.6マイル(約126.4キロ)。大谷は76.1マイル(約122.4キロ)で同8位にランクイン。75マイル以上のスイング割合「Fast Swing Rate」63.0%は、全体9位に。
平均スイング軌道:8.0フィート(全体7位タイ)メジャーでもっともスイング距離が長いのが、ノーラン・アレナド内野手(カージナルス)の平均8.5フィート(約2.59メートル)。大谷は同7位タイの8.0フィート(約2.43メートル)。計測が始まった2023年から「7.9→7.7→8.0」と変化。昨季よりスイング軌道がわずかに長くなっていることがわかる。
31歳となり、全盛期を迎えている大谷。前半戦終盤に調子を落とした影響で微減した数字も多く、今後のパフォーマンス次第ではキャリア最高を更新する可能性も秘めている。
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