
WBC世界スーパーバンタム級1位のアラン・ピカソ(メキシコ)は19日(日本時間20日)、米国・ラスベガスでWBC世界フェザー級23位の亀田京之介(TMK)と対戦する。
ピカソは12月27日にサウジアラビアでスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)との対戦が計画されているが、井上との“前哨戦”を海外ブックメーカーはどう見ているのか。
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■井上尚弥“前哨戦”はピカソのKO勝ちを本命視
大手ブックメーカー「Bet365」は、7月17日現在でピカソ勝利に「1.083」、亀田勝利に「8.00」のオッズを設定。1万円を賭けた場合、計算上は、ピカソ勝利が当たっても830円のプラスにしかならず、亀田勝利が当たれば8万円になる。両者にはかなりの実力差があるとの見解を示した。
決着予想では、ピカソKO勝ちが「1.83」ともっとも高く、ピカソ判定勝ちが「2.20」、亀田KO勝ちが「13.00」、亀田判定勝ちが「23.00」となっている。
戦績は24歳のピカソが31勝(17KO)無敗1分に対して、26歳の亀田は15勝(9KO)4敗2分。亀田からすると、世界ランクと知名度を上げるビッグチャンスだ。
亀田は2月に元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)と対戦し、7回TKO負け。しかし2021年11月からそれまで黒星はなく、9戦8勝1分という結果だった。ネリ戦で敗れはしたものの、強豪と戦った経験値を積んでの再起戦となる。
対するピカソは12月に井上との世界戦を目指し日々トレーニングに励んでおり、亀田戦でアジア人選手とは初対戦となる。2024年に5試合を戦ったピカソは、当初5月に井上尚弥との対戦を予定していたがそれを辞退しており、亀田戦が25年初戦となる。
昨年12月にエイソン・クエジョ(コロンビア)に3回KO勝ちを収めて以来7カ月ぶりの復帰戦でピカソがオッズ通り、“前哨戦”にふさわしい勝ち方を見せるのか。それとも亀田が“大番狂わせ”を起こし12月の井上戦を白紙に戻すのか。注目の一戦となる。
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