
オールスターゲームも終わり、シーズンはいよいよ後半戦に突入する。ナ・リーグ西地区で首位を走るドジャースにとって、前半戦最大のトピックは大谷翔平が投手としてマウンド復帰を果たしたこと。そして、今後はどこまで投球回数を伸ばしていけるか注目が集まっている。そんな中、投手コーチが大谷の人物像を語り、話題となっている。
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■1球たりとも気を抜かない
大谷は前半戦を終えて、打率.276、32本塁打、12盗塁、OPS.987という成績をマーク。6月に復帰した投手としては、5登板(9イニング)して防御率1.00となっている。12日(日本時間13日)のジャイアンツ戦では今季最長となる3イニングを投げ切り、いよいよ2シーズンぶりとなる勝利投手も視野に入ってきた。
「二刀流」での完全復活を目指す大谷について、いつも間近で見ているコナー・マクギネス投手コーチ補佐が今回、球団公式メディア『ドジャー・インサイダー』の取材に応じ、スーパースターの人物像について語った。
同コーチは「ショウヘイは本当に野球が好き。まさに典型的な“野球オタク”だね」と表現。その上で「彼は野球のあらゆる側面に興味を持っており、とことん勉強しているんだ。相手投手を分析するだけでなく、ドジャースの投手陣が、どのように相手打者を抑えているかも知っている。1球たりとも気を抜かず、試合全体を見ているんだ」とし、“オタク”たる所以を紹介した。
■単に野球に夢中なだけ
そして「彼はただ単に野球に夢中になっているだけ。でも、同時に史上最高の選手にもなっているんだ」と笑った。
大谷はエンゼルス時代にも当時のGMや打撃コーチらから「野球中毒」「野球依存症」などとジョーク交じりに指摘されたことがあり、練習の虫、勉強の虫であったことは以前から知られている。
同コーチのコメントを受けて、地元メディア『ドジャース・ネーション』は、「オオタニの生まれ持った才能や能力が、彼を最高レベルに押し上げていることは事実だろう。しかし、尽きぬ探求心こそが、記録的な偉業をマークし続ける理由になっている」と指摘した。
「投打二刀流」の完全復活となれば、3年連続4度目のMVP受賞も当然視野に入ってくる。対策してくる相手に対し、持ち前の探求心で上回ることができるか。後半戦も大谷から目が離せない。
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