
今週は小倉競馬場で小倉記念(芝2000m)が行われる。酷暑の小倉ハンデ重賞で16頭が覇を競う。
ここでは、中京開催を除いた過去10年からショウナンアデイブとハピにフォーカスしたデータを取り上げる。
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■ショウナンアデイブに”10年中7年”馬券内データ合致
前走新潟大賞典13着から臨むショウナンアデイブ。見せ場なく敗れた当時の内容から、一変を望むのは酷に映る印象も受ける。人気薄濃厚の本馬に変り身の要素を見出せるのだろうか……今回は以下データがプラス材料となる。
・年内に重賞連対歴あり→10年中7年で馬券内
夏のハンデ戦ゆえ、勢いが重視されると思いきや実績馬の好走が目立っている。年内に重賞連対歴あり×小倉記念は“ノーマーク禁物”の組み合わせと言えるだろう。
ショウナンアデイブについて補足すると、2024年以降の平坦右回りは【1.3.1.1】馬券内率83%。そのなかには小倉大賞典2着も含まれており、見限るには早計だ。かつてセレクトセールで5億円以上の値を付けた素質馬。大盛況に終わったセレクトセール2025開催週に覚醒を果たす可能性は十分だ。
■ハピに「0.0.1.17」の鬼門データ浮上
一方で、前走新潟大賞典3着から臨むハピには鬼門データが浮上。チャンピオンズC3着をはじめキャリアの大半以上をダートで過ごしてきたが、芝の前走は3着。新境地を開拓した古豪に重賞Vの期待がかかるが、ここで懸念されるのは血統背景だ。
・母父ミスタープロスペクター系【0.0.1.17】
1番人気馬4頭が出走したにもかかわらず、連対馬が1頭もいない異常事態。母父ミスタープロスペクター系×小倉開催の小倉記念は“相性最悪”といっても過言ではないのだ。
芝でのキャリアはまだ浅いものの、芝レースにおいて連対すら届いていないハピ。引き続きローカルのメンバーで上位人気が予想されているが、今回は過剰人気とのジャッジを下すべきか。
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著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在は競馬メディア『Winsigh』、UMAJIN内「競馬サロン」で予想コラム執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。