
カブスの鈴木誠也外野手が18日(日本時間19日)、本拠地でのレッドソックス戦に「3番DH」で先発出場。1回に先制の26号3ランを放ち、チームの勝利(4-1)に貢献した。
レッドソックスの吉田正尚外野手は代打で出場し、空振り三振に倒れた。オールスターゲームを終え、この日からレギュラーシーズンが再開。MLB公式サイトなど米複数メディアが試合の様子を伝えている。
◆【実際の動画】鈴木誠也、後半戦初打席で先制3ラン!同僚PCAも絶賛、地元ファン熱狂の一発でカブス勝利!
■「オールスター選外も関係ない」
無死一、二塁のチャンスで迎えた第1打席。鈴木は相手先発ルーカス・ジオリトが投じた初球フォーシームを撃ち抜いた。打球は速度105.7マイル(約170.1キロ)、389フィート(約118.5メートル)、角度26度という完璧な放物線を描き、中堅スタンドへ着弾した。
いきなり飛び出した一発に対し、現地実況は「オールスターゲームには選ばれなかったが、そんなの関係ない」と叫び、球団公式Xも「今の打球、(オールスターの開催地)アトランタに着地したんじゃないか……」と記し、実際の動画とともに投稿した。
鈴木は前半戦、打率.263、25本塁打(チームトップタイ)、77打点(ナ・リーグ2位タイ)という好成績を残しながらオールスターに選出されず、その選考に対して米メディアやファンから疑問が噴出していた。
■「今後も自分らしくプレーを」
3回の第2打席もスライダーを左前に運び、この日は4打数2安打3打点、1得点をマークした鈴木。試合後、先制弾について「ジオリトはコマンドがいい。だけど、あのイニングでは、私の前を打つ2人(1番マイケル・ブッシュ内野手、2番カイル・タッカー外野手)のおかげで、たくさん球を見ることができた。球数も多く(2人に14球投げて連続四球)なり、ジオリトにとっては厳しい状況だったと思う。だから、『もしチャンスがあれば、初球から積極的にいこう』と考えていた」と振り返った。ジオリトがストライクを欲しがる状況にあったこと、球筋も十分に見極められたことが本塁打につながったと明かした。
■リーグ一番乗りで80打点
鈴木の活躍に対して、「PCA」ことピート・クロウ=アームストロング外野手は「セイヤは我々のために素晴らしい活躍をしてくれているし、本当にすごい選手だ。彼がこれからも自分らしくプレーし続けてくれることを願っているし、そうすれば今後も大丈夫だ」と期待を込めた。
さらに「セイヤはオールスターブレイク中、家族とたくさんの時間を過ごせた。しっかり睡眠も取れたみたいで良かった。毎日、休養十分なセイヤを見たいんだ。それがいいセイヤだし、それが最高のセイヤだから」と笑った。
リーグ一番乗りで80打点に到達し、試合終了時点で単独トップに再浮上した鈴木。チームもナ・リーグ中地区で首位をキープしている。鈴木とPCAを中心にカブスの快進撃は後半戦も続きそうだ。
◆【実際の動画】鈴木誠也、後半戦初打席で先制3ラン!同僚PCAも絶賛、地元ファン熱狂の一発でカブス勝利!