
トレード期限まで残り2週間を切り、各球団の動向が注目を集めている。米地元ラジオ局『ESPNロサンゼルス』は、番組内でドジャースの大型トレードに言及。チームが抱える弱点を一気に解消できるプランが浮上していると伝えた。
◆【動画アリ】大谷翔平、11試合ぶり今季13個目の盗塁 送球が「みぞおち直撃」でうずくまるも……大事には至らず
■抑えクラセと安打製造機クワンの名前
『ESPNロサンゼルス』のトラビス・ロジャース記者は、トレード期限に向けたドジャースの動きに言及。ガーディアンズとの間で大型トレードの噂があるとした上で、獲得候補として抑えのエマニュエル・クラセ投手と“安打製造機”スティーブ・クワン外野手の名前を挙げた。
同記者は「クワンはすぐに左翼に入る。これでマイケル・コンフォート外野手の問題は解決だ。クワンはコンフォートよりもいい選手だし、クラセはクローザーとして9回に投入できる。彼は今年いい成績を残している。全盛期と呼べるほどではないが、とてもいいシーズンを送っていると思う」と話した。
ドジャースは現在、ナ・リーグ西地区で首位に立っているが、前半戦を終えた段階でウィークポイントも顕著になった。打線では打率1割台に低迷し続けるコンフォート、投手陣ではリリーフ失敗が目立つタナー・スコット投手が批判を浴びている。
確かにクラセとクワンを獲得できれば、最大の懸案を一気に解消できる。しかし、2人ともオールスター選手であり、ガーディアンズが誇るスター。もしトレードを行う場合、ドジャースもかなりの出血を覚悟する必要がある。
■地元メディアは交換要員に疑問符
そこで同記者はドジャース側の交換要員も予想。「トレードを実現させるためのコストはこうなる。ジャスティン・ロブレスキー投手、ベン・カスペリアス投手、ホスエ・デポーラ外野手、そしてもう1人プロスペクト。合計4人になる」と伝えた。
これを受けて米地元メディア『ドジャース・ネーション』は、「ロブレスキー、カスペリアス、デポーラ、そしてもう1人のプロスペクトを含むパッケージだけでクリーブランドが決断するか疑問が残る」と指摘。「ドジャースがこの取引をまとめるには、ダルトン・ラッシング捕手やキム・へソン内野手のような有力選手をさらに加える必要があるという意見もある。ただし、その場合、今度はドジャース側の代償が大き過ぎるかもしれない」とした。
ただ、同記者は4人で十分と見る理由について、「2人の先発投手、これを手に入れることは非常に難しいんだ」と説明し、トレード要員に指名したロブレスキーとカスペリアスという両投手の価値が高いと主張した。
◆「ドジャースは無敵?実は平凡?」米メディアが前半戦総括 史上最強という前評判も……「そうはならず、問題が浮き彫り」と指摘
◆「いつものフリーマンじゃない」「投手陣の方が懸念」 地元メディアが急失速のドジャースについて激論
◆ドジャース守護神スコットが脆さ露呈、昨季とまるで別人「OPS.578→.827」 “窮地の場面”で過去ワーストの成績に
ナ・リーグ西地区順位表(7月19日終了時点)チーム | 試合数 | 勝敗 | 勝率 | GB | L10 | STRK |
---|---|---|---|---|---|---|
ドジャース | 98 | 58-40 | .592 | – | 2-8 | L1 |
パドレス | 97 | 53-44 | .546 | 4.5 | 6-4 | W1 |
ジャイアンツ | 98 | 52-46 | .531 | 6.0 | 5-5 | L3 |
ダイヤモンドバックス | 98 | 48-50 | .490 | 10.0 | 5-5 | W2 |
ロッキーズ | 97 | 23-74 | .237 | 34.5 | 3-7 | W1 |