
ナ・リーグ本塁打部門で大谷翔平投手(ドジャース)とトップを争う、エウヘニオ・スアレス内野手(ダイヤモンドバックス)のア・リーグ移籍が現実味を帯びてきた。
『ニューヨーク・ポスト』のジョン・ヘイマン記者は22日(日本時間23日)、自身のXでスアレスの獲得先候補に言及。問い合わせをしたとされる球団名を複数明らかにした。移籍球団次第では、タイトル争いに大きな影響を及ぼしそうだ。
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■リーグ移籍なら二冠王が幻に
ヘイマン記者は同日、「ヤンキース、マリナーズ、そしてカブスがスアレスについて問い合わせを行ったチームに名を連ねている」と自身のXに投稿。カブスを除くア・リーグ2球団への移籍が実現した場合、大谷としのぎを削るナ・リーグ本塁打王争いからは事実上脱落する。
とりわけ三塁手の補強に迫られているのが、2022年と23年に所属した古巣マリナーズ。スアレスは在籍2シーズンで56本塁打を放つ活躍を見せたが、2年連続でリーグ最多三振を記録。三振数を減らしたい球団の方針と合わず、再契約には至らなかった。今季は新人のベン・ウイリアムソン内野手がレギュラーを務めているものの、堅実な守備以外に目立った結果を残せていない。
34歳のスアレスは、今季ここまで100試合に出場し、打率.255、リーグトップの36本塁打、86打点をマーク。レッズ在籍時の2019年には、年間49発を放つなど実績は十分。ナ・リーグのタイトル争いで俄然注目集めるベテランスラッガーの電撃移籍は実現するのか。
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